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Vol.08 藤田 泰成

強い想い

高知県黒潮町出身。小学1年でサッカーをはじめ、地元の大方中学から山口県の多々良学園高校に進学。卒業後、名古屋グランパスエイトへ入団。2000年4月1日 にアビスパ福岡戦にてJリーグデビュー。同年、U-19の日本代表にも選出された。
 その後FC東京 、東京ヴェルディ1969 を経て、2008年に徳島ヴォルティスに移籍。

現在プロ9年目、26歳の藤田泰成が“プロ”を意識したのは小学生のとき。

「小学生のときにJリーグを知ってから、やっぱり憧れるようになりましたね」

小、中、高と、すべてのステージで全国大会を経験した。選手権に出場するために、高校は地元を離れ、山口県の多々良学園(現・高川学園高校)を選んだともいう。
「(多々良学園が)強いからっていうのもあるし、プロになりたかったっていうのもあるかもしれない。親父の実家が山口なんで、正月になると帰るんですよね。そこで毎年選手権に出場している多々良学園を見て、『あっ、強いのかな』と思って。それでなんか練習を見に行ってみようかっていう感じで見学に行ったら・・・あれよあれよという間に入学してました(笑)」

当時、彼の頭の中は「選手権に出場したい。そのためにはどの高校に行けばいいか」、ただその想いだけでいっぱいだった。
「やっぱり選手権はテレビで見て憧れていたから。多々良学園に行けば、ほぼ確実に出られると。だからそこへ行って上手くなろうとか、そういうんじゃなくて・・・。ただ『選手権に出たい』、それだけだったですね」

強豪校ゆえ当然優秀なサッカー少年たちが集まる。たとえ入部できても自分がピッチに立てるかどうかはわからない。だが、それでもかまわなかったと彼は言う。

「チームの一員として出場するだけでもよかった」のだと。
「だから、(多々良学園が)男子校だということも知らなかったんですよ。受験のときも、緊張のあまり女の子がいないということに気づかなかったし。テストが終わってはじめて『あれ? 女子がいない』みたいな(笑)」

藤田泰成

藤田泰成

プロへの扉

しかし予想に反して、高校でも彼は1年目から試合に出場した。
「レギュラーではないですけど、試合には出ていましたね。」

1999年、チームは全国高等学校総合体育大会3位に。一方、藤田は高3の夏に早くもプロ入りが決定していた。子どもの頃からの夢が叶った彼に、迷いなどまったくなかった。
「強化指定とかは特になく、練習参加だけですぐ決まりました。呼んでもらえたから、『じゃあ行こう!』みたいな」

左右両方のサイドバックをこなすプレーヤーとして定評のある彼だが、高2まではフォワードとして活躍をしていた。サイドバックとしての本格始動はプロ入り後なのだそうだ。
「高3からディフェンスの真ん中をやったり、サイドをやったり、いろんなとこをちょっとずつやりました。やっぱり点をとるのは楽しいので、フォワードは好きではありますけど。名古屋的にも『サイドバックで採った』みたいに言ってくれたんですけど、『俺いつサイドバックをやったのかな?』という感じで(笑)」

藤田泰成

藤田泰成

選手の一人として

名古屋、FC東京でJ1を戦ってきた経験を持ち、現在はヴォルティス選手会長を務める彼も、プロ入り当初はいろんな意味で緊張の連続だったらしい。
「ぜんぜん違いますからね。“プロ”ってなったら、まわりからのプレッシャーもすごいし。何かと緊張しましたよ、1年目は。テレビに出ても何を喋っていいのか。こんなこと喋っていいのかなとか、気をつかうし」

徳島の第一印象はというと・・・。
「高知と似ているから、馴染みやすかったですね。緑が多くて、サッカーをやるにはいい環境。休みの日はずっと家族と一緒ですね。あとは、ブログやってます。更新しないブログ(笑)」

一見クールでありながら、実はかなりオープンな性格だという藤田。真偽のほどを訊ねてみると・・・。
「僕はね、来る人に関してはすごくウェルカムなんですよ。なぜか話しかけてくれる人の方が構えてしまうみたいだけど。自分から話しかけないだけで、ファンの人が話しかけてくれれば話すし。ぜんぜんクールなんかじゃないんです」と、笑顔で答えてくれた。

また自分のプレイスタイルについて、「攻撃的なサッカーが好き」と語ったあと、「攻撃参加は好きなので、積極的にやっていきたいとは思っています。ただ、やっぱりチームプレイである以上、バランスは大事なんで。その辺も考えながら、もっと自分の色を出していけるようにがんばりたい」と、自身の課題についても触れた。
「今は結果が出てないんで、何にも言えないっていうのはあるけど・・・最後の試合をいい形で終われるようにがんばるんで。自分的には、みんなに楽しんでもらえるサッカーをしたいというのがすごく大きいんですよね。まぁ、勝てば楽しくなるし、負ければ楽しくなくなるし、落ちるときもあると思うんですけど」

最後に、「限界だと思うところまでサッカーをやりたい。そこに、何か結果がついてきてくれればいい」と、未来へ向ける想いを語ってくれた藤田泰成。

そんな彼がサポーターに寄せる感謝の気持ちは、語りつくせぬほど大きいという。
「勝っても負けてもいつも温かく見守っていてくれて、ほんとうにありがたいと思います。あと3試合なんですけど、残りの試合がんばります。(試合に)出ようが出まいが、選手の一人としてがんばります! できれば、もっと僕に話しかけてください(笑)」

藤田泰成

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