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Vol.104 島屋 八徳

攻撃のリズムを
変えていけることが強み

2014シーズンから3シーズンにわたってプレーしたレノファ山口FCから今シーズンヴォルティスに移籍した。
「開幕戦の東京ヴェルディ戦は、サブメンバーとしてベンチに入れたものの出場機会がなく、第2節京都サンガF.C.戦はメンバーにも入れず悔しい思いをしました。でも、第3節V・ファーレン長崎戦で後半から途中出場して、第4節以降はスタメンとしてフル出場できました。出場した試合ではゴールにも絡み、自分の良さも出すことができてよかったです」

第3節V・ファーレン長崎戦では後半12分にクロスを上げ、渡選手のゴールをアシスト。後半46分には自ら得たPKを決め、ヴォルティスでの初ゴールを決めた。
そして、第5節横浜FC戦では、前半22分に広瀬選手からのクロスをヘディング。ポストに当たった跳ね返りをゴール前の渡選手が決め、その3分後にはペナルティエリア内でのこぼれ球を直接シュートし決勝点を決めるなど、ゴール、アシスト両方で活躍を見せている。
「前線のポジションを任されていますが、今のヴォルティスには才能豊かな選手が揃っているので、誰が出場しても違う良さを出せると思います。その中で自分の強みは攻撃のリズムを変えていけることです。相手のディフェンダーにとって嫌な場所に潜り込み、センタリングの時にニアでつぶれたり、ディフェンスの背後をうまく取ってためを作ったりするのが自分の仕事だと考えていますが、決して体が大きい方ではないので、うまくディフェンダーと駆け引きをしながらやっています」

自分の経験を
昇格のために還元したい

福岡県出身の島屋選手は、小学生の時、地域のスポーツ少年団でサッカーを始めた。県内にある中高一貫の折尾愛真中学校、折尾愛真高等学校でサッカーを続けてきたが、大学はあえて知らない土地を選び、宮崎産業経営大学に進む。
「Jリーグのチームの多くがキャンプを行うことも宮崎を選んだ理由でした。大学時代、一番印象に残っているのは、天皇杯で浦和レッズと対戦したことです。先制したものの1–4で完敗して、プロ、特にJ1のレベルの高さを実感しました。大学卒業後、プロとしてサッカーを続ける選択をしたのは、プロ入りした先輩の村尾龍矢選手(現・J.FC宮崎)や同期の五領淳樹選手(現・鹿児島ユナイテッドFC)の存在が大きいです。この2人が身近にいたから、自分にも手の届く世界だと考えることができました。当時はJ3がなかったので、サッカーができる場所を自分で掴もうとセレクションを受けて合格したのが、JFLのHOYO大分(現・ヴェルスパ大分)でした」

HOYO大分では2シーズンで19得点を挙げる活躍をみせ、2014シーズンに当時JFLに所属していたレノファ山口FCに移籍。チームは2015シーズンにJ3、2016シーズンにJ2昇格を果たす。
「JFLからJ3に昇格したシーズンは、4位で上位のチームに食らいついていく形でした。一方でJ3からJ2に昇格した年は、ずっとトップをキープしてきて最後に勝ち点で追われる形となり、同じ昇格でも全く違う状況を経験しました。状況によってメンタルの持ち方やチームの雰囲気も変わり、それがカギを握っていくので、ヴォルティスの昇格のために、自分が今まで経験してきたことを還元していきたいですね」

JFL、J3、J2を経験し、次はJ1でプレーしたいという思いから、その環境や体制が整っているヴォルティスを選んだと語る。
「JFLを経験して、カテゴリーに関係なくうまい選手はたくさんいると感じました。自分を客観的に分析しながら成長していけば、どこでサッカーを続けていても必ず上に上がっていくことができます。それは自分自身が感じていますし、そういう選手が増えればJリーグもさらにレベルアップしていけると思います。自分は2014シーズンまでアマチュア契約だったので、今、こうしてプロサッカー選手としてサッカーだけをさせてもらえる環境の有り難みは誰よりも分かっているつもりです。当時の気持ちを忘れることなく、様々な経験を強みに変えていきたいです」

たくさんのゴールシーンが生まれることを確信

3月18日にアウェイで行われた第4節大分トリニータ戦。試合が行われた大分銀行ドームのサブ競技場であるだいぎんグラウンドは、HOYO大分時代にリーグ戦をやっていたなつかしい場所だ。さらに4月8日に行われた第7節レノファ山口FC戦では、昨シーズンまでプレーした維新百年記念公園陸上競技場で古巣と対戦した。
「大分トリニータ戦には大学の後輩をはじめ、色々な知り合いが見に来てくれました。思い出深い場所で、J2の舞台に戻ってこられたこともうれしかったですね。レノファ山口FC戦では、試合後に山口のサポーターからも声援をもらって、本当にいいチームでプレーさせてもらったと改めて実感しましたし、恩返しのためにもヴォルティスで絶対J1に昇格しようと思いました」

開幕から8試合を終え、4勝2敗2分で4位につけているヴォルティス。この後は5月の連戦も控えている。
「チーム全員が同じイメージを共有して、今以上にヴォルティスのスタイルを確立していかなければいけないと思います。リカルド ロドリゲス監督の目指すサッカーは、攻撃に人数をかけて一人ひとりのクオリティーやイマジネーションを自由に表現していけます。例えばビルドアップも、下からつなぐということに執着せず、相手の人数や強さによって柔軟に変えていくんです。選手にとっても本当に面白いサッカーですし、それを実現できるメンバーが揃っているので、今後はより攻撃的でたくさんのゴールシーンが生まれるチームになっていくと確信しています。そのチームの中で、自分はシーズンを通して試合に絡み、目に見える数字でチームに貢献したい。ゴールとアシストを合わせて15点以上はいきたいですね。また、同期の憲(岩尾選手)や徹(長谷川選手)はキャプテンと副キャプテンなので、2人を支えてチーム全員でJ1昇格を実現したいです」

目標はゴールとアシスト合わせて15点以上

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