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Vol.107 杉本 太郎

試合に出続けることで
成長を実感

プロ4年目となる今シーズン、鹿島アントラーズから期限付き移籍した杉本選手。開幕戦の東京ヴェルディ戦にスタメン出場し、前半26分に決勝点となる得点を挙げ、これがヴォルティスの今シーズン初ゴールとなった。
「ここまで全ての試合に出場することができていますが、開幕戦で得点してからは、なかなか点を取れない時期が続きました。頭では分かっていても、点を取らないといけない、結果を出さないといけないという焦りから冷静さを欠いてしまう部分もありましたし、メンタルの部分も影響していたと思います。それでも試合に向けた準備の部分では今までやってきたことを信じ、ぶれることなく続けてきて、ようやく第20節モンテディオ山形戦で開幕戦以来となる得点を決めることができました。上手くいかない時期を乗り越えて成長できたという実感があります」

身長162cmとサッカー選手としては小柄な杉本選手が、特に意識しているのは“見る”ことだという。
「以前から試合では常に周りを“見る”ことを意識してきましたが、相手選手はもちろん、ゴール、相手の監督、ベンチなど、以前よりも広い部分を見られるようになったと感じています。もう1つ大切にしているのはスピードです。動きの速さだけでなく、反応や予測のスピードが相手より上回っていることも勝つためには大切だと思っていますし、逆に相手が予測して先に動いたらそれをしっかり見て、判断を変えて相手の逆が取れると思ってプレーしています」

自身、開幕戦以来の得点を挙げ、6-1での勝利に貢献した第20節のモンテディオ山形戦。チームの6点目となる得点は杉本選手が意識している”見る”ことにおいて成長を感じる得点だったという。
「毎試合、試合に出場するというのは初めての経験で、試合に出続けることで成長した、余裕が生まれたと感じる部分は多いです。モンテディオ山形戦でのゴールの場面は、見ていて時間的にも相手が疲れて来ているなと感じたので、最後尾からボールをつないできた中で、しっかりとギアを上げて、スペースを見つけてシュートを決めることができました。きちんと周りを見た中で決めることできたのは成長したと感じる部分です」

常に“勝つためのサッカー”をしたい

杉本選手は岐阜県出身。中学時代は岐阜VAMOSでプレーし、卒業後は帝京大可児高校に進学する。高校時代はU-17日本代表として、FIFA U-17ワールドカップUAE2013にも出場している。
「これまでサッカーで悔しい思いをしてきたから絶対に負けたくないし、優勝した時の喜びも知っているから絶対に勝ちたい。特に高校3年間は悔しい思いしかしていないです。どういうサッカーをしたいかと言われたら、勝つためのサッカーという答えしか浮かびません。試合中、状況によってやるべきことは変わってきますが、常に勝つために何をすべきかを考えながらプレーしています」

高校卒業後、2014シーズンに鹿島アントラーズに加入。リーグ戦では2016シーズンに加入以来最多となる14試合に出場した。この他に2014シーズンはJリーグ・アンダー22選抜としてJ3リーグ6試合、2016シーズンはスルガ銀行チャンピオンシップ1試合、FIFAクラブワールドカップ1試合と、国際大会にも出場している。
「今シーズン、ヴォルティスに期限付き移籍して開幕から全試合に出場してきて、今までの人生の中で一番長い時間サッカーに向き合い、自分の成長のために時間を使えていると感じています。常に自分が成長するために行動してきたので、そこは今後もぶれることなく続けて1年間やっていきたいです。さらに今後は気持ちに波を作らないようにして、シーズンを通して安定したメンタルを手に入れることが目標ですね」

選手全員の献身的な姿勢が結果につながっている

今シーズンも後半戦に入り、チームは現在、第24節を終えて、3位につけている。
「第12節ファジアーノ岡山戦からなかなか勝ち切れない試合が続きましたが、そこを乗り越えられたことは大きいと思います。特に3-0で勝利した第19節ロアッソ熊本戦では、90分間通しての戦い方を感覚的にですが、掴むことができました。今までの試合で一番安定して90分間戦えた試合で、とても印象に残っています。強く感じるのは、どの試合でも選手全員がチームのために献身的に動いているということです。ディフェンダーの選手だけが守備をしているのではなく、フォワードの選手も前線で体を張っていますし、チーム全員が監督の目指すサッカーに向かっている。そこが今の結果につながっていると思います」

シーズン後半に入り、チーム、そしてファン・サポーターもJ1昇格を今まで以上に強く意識するようになった。
「誰一人欠けることなく、全員がチームのために走り、戦った試合はいい結果につながっているので、これからもそれを続けていくのみだと思います。今後も試合に懸ける思いをピッチで表現していきたいです。日頃の練習同様、試合でもチームが1つになり、自分たちを信じて1戦1戦、戦っていった先に必ず昇格があると思います」

試合に懸ける思いをピッチで表現していきたい

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