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Vol.38 鈴木 達也

昇格への強い思いから
キャプテンに

小林監督からキャプテン就任の打診を受けたのは、2月の2次キャンプ終了後のことだ。
「初めは“僕には無理です”と言ったんです。でも、自分はヴォルティスを強くしたい、昇格させたいという強い気持ちを持って移籍してきたわけだから、重役だとは思いましたが、思い切って受けてみようと」

小学校から現在までサッカーを続けてきて、キャプテンは初めての経験なのだという。
「僕自身、チームの象徴になるようなタイプでもないし、カリスマ性のあるような選手でもない。ましてや、僕にとっては初めての経験なので、とにかくキャプテンとしてふさわしいリーダーシップを持てるようトライし、チーム全員が For The Team の気持ちを持ってシーズンを戦っていこうという話をしました。プレッシャーは大きいですが、自分のことよりもチームのことを大事に考えるようになってサッカー選手としてだけでなく、人間としても成長していると感じる日々です」

各選手がのびのびとプレーする中で、いいところを活かし合い、それがうまく連動するようなチームが理想だ。
「そのためには選手同士のコミュニケーションが大切。強い向上心を持って練習に取り組む選手が多く、どちらかというとチームとしてマジメなところがいいところでもあるんですが、その分、少し大人しいかなと思ったりするところもあります。少し羽目を外すぐらいの明るさとかノリみたいなものが出てくれば、もっと勢いも出てくるんじゃないかと思うので、普段から声掛けなどを率先してやっています。自分なりに考えて、そういう小さな積み重ねが結果につながっていくと信じています」

鈴木 達也

鈴木 達也

鈴木 達也

苦しい時期もチームには
必要な時間

今シーズン、ヴォルティスは監督が新しくなり、選手も10人以上入れ替わってスタートした。
「これまで積み上げてきたものがあるというよりも、ゼロからつくっていくというイメージのほうが強かったですね。本当に手探りで進んできて開幕を迎えました。とにかく勢いに乗りたかったので2連勝できたのはうれしかったです」

だが、その後は勝てない時期が続いた。チームとして目標に向かっていく上で、一つひとつ取り組んで形にしていくしかなかった、と振り返る。
「ピッチでの連動がうまくいかなかったり、連敗したことでプレーが小さくなったりしていた部分がありました。その中でも、前向きに自分たちのスタイルを模索し続けてきたことで、少しずつ改善してきましたし、今はこれから戦っていけるという手応えを感じています」

そして、ホームで迎えた5月20日のガイナーレ鳥取戦。鈴木選手は出場しなかったものの、チームは 3-0 で久しぶりに快勝した。
「本当にチームというのは“生き物”だと感じます。大きな違いがあるわけではないのだけれど、よくなかった時期と今は違う。苦しい時でもバラバラになることなく、みんなが1つになって巻き返していける状況ができていると思うし、そういうチームなら強くなっていけるはずです。本当に苦しい時期が続いたけれど、いつかそれが必要な時間だったと言えるような境地に立てるよう頑張ります」

鈴木 達也 - チームというのは“生き物”だと感じます

鈴木 達也

徳島でもサポーターに
恵まれていることを実感

小学校の時にサッカーを始め、横浜F・マリノスユースへ。その後、筑波大学に進み、卒業後に柏レイソルに入団した。「一番強い大学でサッカーをやりたい」と私立大学の推薦をすべて断り、筑波大学の推薦入学の試験に賭けた高校卒業時、サッカーを辞めるつもりで就職活動も経験した大学卒業時など、これまでにたくさんの転機があったという。
「進路を決めるギリギリのタイミングに声をかけてもらい、せっかくチャンスをもらったんだから自分自身の成長のためにいけるところまでプロでやってみようとプロを選んだんです。自分自身で道を切り開ける数少ない職業に就けて、子どもたちに夢を与えるきっかけになったり、自分という存在を目標にしてもらえるよう、向上心を持って日々、トレーニングに取り組んできました。応援してくれるファンの方々の温かさに支えられて今の自分があり、そう考えると自分の生き方がずいぶんと変わりました」

ヴォルティスへの移籍で、初めて関東を離れた。徳島は自然がたくさんあるところが気に入っているという。
「休みの日は家にいることが多くて、掃除したりして1日終わってしまいます。徳島でおすすめの場所があったら、ぜひ教えて欲しいです。とにかく8月の阿波おどりがめちゃくちゃ楽しみですね」

自分のサッカー人生はサポーターに恵まれているという鈴木選手だが、徳島でもそれを実感しているそうだ。
「毎試合、迫力ある応援で僕らを後押ししてくれて、すごいエネルギーを感じます。一緒に戦ってくれている仲間みたいな存在です。J1昇格への思いは徳島に来ると決めた時から変わりませんし、シーズンはまだ長いです。チーム内はこれからやってやろうという雰囲気になってますし、下から順位を上げていくのも望んでできる経験ではないので、必ず、必ず形にしたいと思います。キャプテン1年生ですが、少しずつ『らしさ』を出して、もっともっとアグレッシブに戦っていきたいと思います。『次の試合も観に行きたい!』という期待感を持ってもらえる試合をしていきますので、これからも熱い声援をお願いします!」

鈴木 達也

鈴木 達也

鈴木 達也

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