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Vol.51 藤原 広太朗

自分を試すためにユース
から大学へ

藤原選手は東京都板橋区出身の23歳。小学校の時に地元の高島平SCでサッカーを始め、中学時代はFC東京U-15深川に所属していた。
「中学の時は、まだプロサッカー選手になりたいという気持ちは具体的にはなかったです。その頃の一番の目標はユースチームへの昇格でした。そのためにはスタメンであり続けることが大切だったので、それを強く意識していました。中学1年から試合に出させてもらって、2年生ではキャプテンを任されたんです。うまい選手が揃った集団でキャプテンを任されたことが、自分にとってのターニングポイントだったと思います」

キャプテンとして、FC東京の大竹選手、三田選手、セレッソ大阪の椋原選手、清水エスパルスの六平選手など、現在、Jリーグで活躍している選手たちと競い合いながら自分のスタイルを確立していった。
「試合にコンスタントに出場する秘訣は、調子がよい時、悪い時の振り幅を少なくすることだと気づいたのもこの頃です。それからは常に自分のプレーをしていくことを大切にするようになりました。これは今も変わらないですね」

そして、中学卒業後は目標だったFC東京U-18に昇格。高校卒業後は出身の関東ではなく関西の大学に進学することを選んだ。
「高校3年の時、立命館大学のスカウトの方が練習を見学に来たんです。実は別の選手を見に来たそうですが、その頃、技術、フィジカル共にいい状態が続いていたこともあり、自分をスカウトしてもらったんですね。その後、いろいろな監督と話をさせてもらう機会があったのですが、ぜひこの監督の下でやりたいと思ったのも立命館でした。関東の大学からも誘いをいただきましたが、あえて誰も知っている人がいない関西に行って、自分がどれだけできるか試してみたいと思ったんです」

藤原 広太朗

藤原 広太朗

最初は戸惑った初めての
ポジション

立命館大学サッカー部では、関西学生サッカーリーグで新人賞を受賞するなど、1年生の時から活躍。4年生の時はキャプテンを務めた。また、ケガなどもなく、同リーグでの欠場は2試合のみ。4年間で最も出場時間が多く、活躍した選手に与えられる「4年間最多リーグ出場賞」も受賞している。そして、卒業後はヴォルティスに加入することを決めた。
「初めて練習に呼んでもらったのがヴォルティスでした。その時、チームの雰囲気がよいことや、スタッフのサッカーに対する熱い姿勢が印象に残りました。小林監督とも話をさせてもらい、直接指導してもらったことで、このチームでサッカーをやっていきたいと思ったんです」

大学時代はセンターバックを任され、中学、高校時代はサイドバックやボランチを経験するなど、ディフェンスには自信があった。だが、ヴォルティスで1次キャンプから任されたポジションは、サイドのミッドフィルダーだった。今シーズン、チームが採用している3-4-3のシステムも初めての経験だ。
「最初は戸惑いましたし、実際、うまくできない部分もあって不安を感じたりもしました。でも小林監督から、キャンプの練習中や試合後に指示やアドバイスをもらい、1次キャンプ、2次キャンプで練習や試合を重ねるうちに少しずつ成長できている実感がありました。初めはセンターバックへのこだわりもありましたが、今は楽しいです」

サイドのポジションを得意とする、ヴォルティスの他の選手たちからも刺激を受けていると語る。
「達さん(鈴木選手)、圭輔さん(太田選手)だったら上下の運動量、衛藤さんだったらボールキープというように、同じサイドの選手でもいろいろな強みがあり、一緒にプレーすると、自分にはない技術を持っていて勉強になります。そこで、自分にない部分を劣っていると捉えるのではなく、自分の場合はしっかり守備をして、自分のサイドでは対面した相手にやられないのがストロングポイントだとポジティブに考えていきたいです。まずは与えられたポジションで、できる限りのプレーをしたい。その上で時間帯によってシステムが5バックのような形に変わったときの1対1の対応をしっかりやったり、クロスをあげて記憶に残るようなアシストもしていきたいですね。将来的にはセンターバックなど、後ろでプレーをして、自信のあるビルドアップなどにチャレンジしていきたいです」

藤原 広太朗

藤原 広太朗

藤原 広太朗

ユース時代の仲間の活躍が
刺激になっている

まずは試合に出ることが一番の目標という藤原選手だが、今シーズン、全試合スタメン出場を果たし、さらに第5節のFC岐阜戦では得点につながるアシストも見せている。
「毎試合、自分で設定した課題をいかに克服できるかにこだわってプレーしています。開幕からの3試合は勝てなくてつらかったですが、第4節のアビスパ福岡戦で攻撃にアクセントがつけられるようになり、守備でもしっかり対応できたことが自信につながりました。その時のプレーのイメージを持って臨んだことで、次のFC岐阜戦でのいいプレーにつながったと思います」

今シーズン、他のチームを見ても、全試合出場しているルーキーは決して多くない。
「同じFC東京の下部組織から大学に進み、プロになった仲間が試合に出ていることが刺激になりますね。連絡も取り合っているので、その活躍が自分のモチベーションにつながっています。ユースからトップ昇格した先輩たちが移籍をした話なども聞きますし、プロの世界の厳しさは分かっているつもりです。だからといって特別なことをするのではなく、1日1日の積み重ねが大事だと思っています。ヴォルティスにはベテランの選手も多いので、いろいろなものを吸収していきたい。同時に、自分は元々声を出していくタイプなので、率先してアップの時に声を出したり、積極的に走ったり、ルーキーらしく、フレッシュに元気よくやりたいですね。いいメンバーが揃っているチームなので、そうやって新卒4人が元気を出してやっていけたら、きっと上位に絡んでいけるのではないかと思います。そして常に玉際に厳しく、体をぶつけていくプレーで、昇格を目指したいです」

藤原 広太朗 ~ルーキーらしく、フレッシュに元気よくやりたい

藤原 広太朗

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