選択の物差し
2016-10-19 17:00
フィジカルテストの結果を見ていて思います。
原因があって結果がある。
良い結果にも、悪い結果にも、原因があります。
良い結果だった人の原因には、、
臨む気持ちの強さ。
身体コンディション。
栄養状態。
日々の練習や試合でのハードワーク。
自主的なトレーニングの積み上げ。
などなど、、
ここらへんの何かがあると思います。
逆に、悪い結果だった場合は、その逆を考えてみれば何か見えてくるかもしれません。
そこに成長のヒントがあるんですね。
上記に挙げた項目は結局、一つ一つの行動の結果なわけです。
なので、行動で働きかけるということになります。
行動の判断基準は何でしょうか??
根本の部分で言うと、その人特有の「物差し」であると思います。
例えば、、
「好き」か「嫌い」かがその人のものさしになっている場合、「嫌い」に分類されるものは避けられることになります。
つまり、行動から遠ざかる。
「ラク」か「きつい」かがその人のものさしになっている場合、「きつい」に分類されるものは避けられることになります。
「めんどくさい」なんてのもそうですね。
だから、フィジカルトレーニングというものは、このような物差しを持っている人にとっては、苦痛でしかないわけですね。
きつくて、めんどくさくて、嫌いなもの。
一方で
充実しているかどうかが物差しになっている場合。
自分の成長が物差しになっている場合。
身体を動かす爽快感が物差しになっている場合。
やり遂げる達成感がものさしになっている場合。
フィジカルトレーニングで心身にストレスをかけることは、ある意味快感なわけです。
で、さらに、習慣にしてしまう。
習慣は無意識のレベルへ入っていきますから、感情のブレーキを受けにくい。
行動が自動化しているわけです。
きつくて、めんどくさくて、嫌いな人は、それに基づく行動が自動化します。
充実・成長・爽快・達成といった捉え方をしている人は、それに基づく行動が自動化しやすい。
どちらも「自動化」です。
実行はたいして苦でもありません。
つまり、とりあえず良い行動を自動化することが大事だと思います。
そしたら勝手に成長しますから。
で、成長を実感できれば、充実感や達成感もついてきます。
またこれからの選手たちの変化が楽しみです。
フィジカルコーチ 青柳
筋肉量を増やすためのテクニックあれこれ
2016-10-12 17:00
前回の記事で、これからの季節、縦より横に増えやすいなんて話を書きました。
今回は、筋肉量を増やす為の筋トレのテクニックをいくつか公開します!
同じ種目を実施するのでも、これらのテクニックを活用することで、より効果的なトレーニングにすることができます。
理屈としては、よりシンプルで、
筋肉の内部環境を悪くする!
これです!
筋肉の内部環境を悪くするとは、疲労MAX状態にするということです。
パンパンにさせるんです!
それが筋肉を太く発達させる、成長ホルモンの分泌を促す刺激となります。
加圧トレーニングも同じ原理ですね。
ベルトを締めることで代謝産物を逃さないようにしているのです。
そのような刺激を可能にするのが以下のテクニックです!
・ゆっくり動く
動作を一定のスピードでゆっくり行います。
反動を使いません。
反動を使うと、疲労物質が押し出されてしまいます。
ゆっくり筋肉に効かせるのです。
時間は片道3〜4秒が目安です。
一回の動作で6〜8秒ですね。
絶対そうじゃないといけないわけではありませんが、色々考えるとそれくらいが丁度良いと思います。
・休憩を短くする
休憩をとることで、筋肉は回復へ向かいます。
休憩時間を短くすることで、筋肉の内部環境はより悪化します。
・関節をロックしない
腕立て伏せを例にすると、肘を伸ばしきって支えている時は、胸や腕の力は緩和されますね。
そこで、代謝産物が逃げていきます。
逃さないように、関節を伸ばしきらないわけです。
腕立て伏せであれば、肘は伸ばしきらずに動作します。
どれもきつくなる方法です。
そのきつい感覚が、筋肉を太くすることに繋がります!
上に挙げた3種類のテクニック、是非試してみて下さい!
フィジカルコーチ 青柳
身体の成長と季節
2016-10-05 22:00
身体作りのヒントになり得る情報を。
育成年代のサッカーの現場に関わってると、しばしば遭遇することがあります。
それは、
夏に選手はよく伸びる。(ケースがある。)
もちろんプレーでもですが、身長の話です。
特に、夏に怪我で休んでいる選手にありますね。
あーわかるわかる!って方も多いのではないでしょうか。
そうなんです。
季節的な部分で言えば、夏は身長が伸びやすい季節と言えるんだそうです。
ちょいちょい登場させている、東洋医学の陰陽五行でも、春はムクムク伸びやか、夏はパアーっと拡がるイメージなんですね。
外方向へのベクトル。
なので、身長が伸びるイメージとは合致してきます。
日照時間も長いですしね。
で、その逆も然りなんですね。
秋と冬。
東洋医学で言うと、秋はきゅっと締まるイメージ、冬はぎゅーっと凝縮するイメージなんですね。
なので、
何が言いたいかというと、
増量に適した季節と言えるわけなんです。
エネルギーを溜め込む作用。
内方向へのベクトル。
年末年始によく太るって大人ではよくある話ですよね。
もちろん、身体活動が低下したり、食べるイベントが多くあったりという社会の仕組み的な要素も相当大きいとは思いますが。
同じことを夏にやっても結果は全く同じではないと思われます。
と、言うわけでここから冬にかけては、筋肉発達のチャンスかもしれないのです。
まぁ、冬は持久走の季節みたいなイメージもありますが、、、。
学校体育でもそんな感じでしたよね?
今もなんでしょうか?
強靭な肉体作りというのも効果的だと思います。
フィジカルコーチ 青柳
フィジカルテスト実施中
2016-09-28 20:00
現在フィジカルテストの真っ最中です。
昨日はユースの測定を行いました。
項目は30mスプリントとyo-yo test。
今回も数多くの選手が自己ベストを更新し、全体の平均値もこの5年間でおそらく過去最高です。
着実に積み上がっていると感じます。
先週実施したジュニアユースの測定も全体的に伸びている選手が数多くいました。
持久力と瞬発力というのはパフォーマンスを支える大きな柱になります。
育成年代の時期はその2項目への大切な時期です。
多少荒削りでもこの2項目をしっかり発達させておくことができれば、どこかのタイミング・何かのきっかけでパフォーマンスが二次曲線的に向上することが期待できます。
ですが、その2項目が単に低い選手にはそのような現象が起こることはなかなかありません。
ちょっと調子良い、だけど、、、が関の山です。
つまり、
高ければ、「どこで何が起こるかわからない」選手。
低ければ、「伸びしろが見えてしまう」選手。
瞬発力を活かせていない選手は、活かす術を掴んで大きく伸びることが期待できます。
持久力を活かせていない選手も同様です。
でも、不足している選手にはそれは期待できません。
「出せない」選手と「出すものがない」選手は向上の可能性が違います。
もちろん「出せる」(活かせる)に越したことはありませんが。
で、育成年代ってのは特に方法でこの2項目は一番変化させることが可能な年代だと思います。
で、どちらに関しても、伸ばすことができるんですね。
伸ばすことができるからこそ、ポテンシャルそのものを広げることができるんですね。
他人と比較して油断する暇があったらさらに伸ばすことにパワーを使う。
がっかりする暇があったら、自分の変化に集中して、やっぱり伸ばすことにパワーを使う。
どちらにしても伸ばしていくだけですね。
瞬発力と持久力。
基本的なことだからこそ、根本的な差になります。
そういう部分を大事にしていきたいと思うのです。
フィジカルコーチ 青柳