二次キャンプ(宮崎)7日目!練習試合vs川崎フロンターレ
2014-02-07 23:50
7日目となった今日は宮崎キャンプ2試合目となる練習試合を川崎フロンターレとおこなった。昨日に続く冷たい雨の中、14:00キックオフで45分を3本、普段練習しているラグビー場の隣のサッカー場(川崎Fがキャンプで使用している練習場)でおこなった。
1本目は開始早々1分も経たないうちに、サイドからカットインを許して失点。川崎の速い攻撃に全くついて行けずに失点し、いきなりビハインドからのスタート。しかし、ボールを回される中でも徐々にヴォルティスらしい良さを見せ始め、津田選手が何度か裏への動きを見せる。
それに合わせるかのように、濱田選手や斉藤選手が中盤でボールを上手く受けて展開する場面が出て、徐々に相手を押し込めるようになる。しかし、川崎も一度前へ出た時の個人の強さがあり、攻守が一気に逆転するような場面もあった。
そんな中、ペースを握りつつあった時間にようやく得点を奪う。20分にドウグラス選手が決定機を逃していたが、相手のミスを突き最後は大崎選手がきっちり決めて41分に同点にする。その後もヴォルティスのペースかと思われたが、一瞬の隙を突かれる形で、強烈なミドルシュートを終了間際に決められて1-2で1本目を終える。
2本目は、再度ペースを戻して、相手の守備を掻い潜ってチャンスを掴もうと何度も攻めていた。しかし、またも個人技で突破からのシュートに持ち込まれてしまい、こぼれ球を押し込まれ失点し、1-3となる。
形として崩されてはいないが、それだけに個人の力をどう封じるかは今後の課題となった。福元選手は「前線からの守備ははまっていたが、間合いがまだ遠いと感じた。決めるところで決めてくる動きの質が高い。」と試合を振り返る。
3本目は互いにメンバーが代わりながら、ヴォルティスはユースから牛田選手も参加しつつも互いに質を追求した試合。衛藤選手が相手のラインを破る動きを見せるなどして、相手を揺さぶるが、そこでのPK失敗などもあり、残念ながら追加点を奪えずに、1失点し合計1-4で敗れた。
横浜FM戦に続いて得点を決めた大崎選手は「危機感を持ちつつ、ポジティブに負けを捉えている。全ての面を課題としていきたい。」と話した。
小林監督は「前回よりはできたし、個人ではなくグループでボールを運ぶことができた。ただ、我々は相手よりは力が無いのだから点を取られる前に高い意識で戦うことが必要。負けて力の差を納得するのでは無く“勝てた”と捉えられるか。」と話す。
川崎の2点目に象徴されるように、J1の選手は個人の一発で得点が入る。その点に小林監督は「うちは4本のビッグチャンスがあって1点しか取れていない。もう少し判断が良ければもっと最後まで行くことができる。ただ、相手はうちが決めればもっと強い力を出してくるものだけど・・・隙を突いて点を取れるようになるので勝てないわけではない。」と、今までJ1でもチームを鍛え上げて勝たせてきた監督だけに、その勝負に対する感覚は間違いは無さそうだし、逆に試合後の様子からは一定の手ごたえを得たようにすら感じた。次の練習試合までは中3日、どういった調整で仕上げて行くかに注目したい。