あらためてキムジョンミン選手からみなさんへ!
2015-07-24 21:00
明後日は夏場の厳しい3連戦の3試合目のアウェイでのツエーゲン金沢戦に3連勝を懸けて臨みますが、一昨日のホームゲームvs大分トリニータ戦で決勝ゴールとなる、左足のシュートを決めたのはキムジョンミン選手でした。雨で水が溜まった悪いピッチ状況で1点を争う厳しい戦いになる中での貴重なゴールに、平日ナイターで悪天候にも関わらず、応援に駆け付けていただいたサポーターから大きな歓喜が起きました。
そのまま1点差を守り抜いて、約2年ぶりのリーグ戦でのゴールとなるを決めたキムジョンミン選手は、ヒーローインタビューを受けることとなりました。新任のオオンユ通訳と共に、お立ち台に立ったのですが、インタビューを終えた際にキムジョンミン選手は「日本語と韓国語が混じって聞こえたりして、難しかった」と、インタビュー中に見せたゴールの感動の表情とは別に、一瞬少し物足りない表情を見せました。
それに気づいたので、今日の練習後にあらためてキムジョンミン選手にゴールの喜びとヒーローインタビューについて聞きました。ヒーローインタビューでは『チームが勝利したことが嬉しいですし、自分がチームの役に立てたことが嬉しいです。チームのみんなが頑張っていたし疲れもあると思ったので、自分が頑張らないといけないという思いでした。ゴールはいつも練習をしていた通りの形で決められました。チームも自分も難しい状況が続いていたのですが、今日をきっかけにもっとゴールを決めたいです。まだ、J1に昇格することをあきらめるわけにはいかないので、もっと頑張りたいと思います。』と、通訳を介して話していましたが、「韓国語でやったのですが、十分日本語で出来たと思います。サポーターには試合にあまり出ていなかったのですが、(試合に)入った時にいつも応援してくれてありがたかったし、結果を残せていなかったのが申し訳なかった。」と、日本語で取材に応じて話をしました。
そして、キムジョンミン選手が一番サポーターに伝えたかったのは「チームがJ1に上がれるように、自分がその力になりたいので、もっと得点を取らないといけないと思って頑張ります。最後まであきらめていないので、サポーターのみなさんも最後まで熱い応援をしていただけたら、チームはもっと頑張れると思います。応援よろしくお願いします。」ということだったそうです。
ヒーローインタビューという場面だったので、慌ててキムキョンジュン選手とスタンドで観戦していた新任のオ通訳に急きょ登場してもらったのですが、日本語で直接伝えたい思いもあった中で、広報としてはちょっと申し訳なかったと思います。キムジョンミン選手は「韓国語だけが聞こえたらいいのですが、日本語も聞こえるから混じって迷ってしゃべりずらくなってしまった。」と、ヒーローインタビューの難しさを話しました。以前は、日本語に通訳された部分が理解できなかったため、韓国語の聞き取りだけに集中できたとのことですが、今は日本語も理解できるので、インタビュー中に日本語と韓国語が混じってしまって、自分でも言いたいことが上手く伝えられなくなってしまったという側面もあったようです。
インタビューを終えて最後にもう一度サポーターに挨拶に・・・とは一瞬思ったようなのですが、やはり「まだそこまで活躍できていない」という思いもあって、止めたそうです。そんな普段は恥ずかしがり屋でなかなか感情を前面に出すタイプではないのですが、広報担当がそこで最後に今後どうする??と聞くと、「日本語で行きます!そっちの方が難しいのですが、もう5年目だしそれで通訳を付けるのは嫌だし、勉強していないと思われるのも嫌だし、自分で行きます。」と、堂々と今後は日本語でインタビューを受ける宣言をしました。
戦術理解に必要な話や生活面のサポートはオ通訳を含めておこなっていきますが、普段の選手との会話は日本語でこなすキムジョンミン選手なので、今後は日本語でみなさまに生の声を届けられるのではないかと思います。ということで、次回は日本語のヒーローインタビューをみなさまにお届けしたいと思いますので、ぜひ、キムジョンミン選手のゴールに期待して応援お願いします!