宮崎キャンプ日記(12日目:練習試合vsレノファ山口FC)
2016-02-13 21:55
宮崎キャンプ12日目はレノファ山口FCと13:00キックオフで45分×4本の練習試合をおこないました。キャンプの集大成という位置づけとなり、立ち上がりから非常に気持ちの見える試合となります。
1本目はGK杉本、DF佐々木(一)、石井、福元、藤原、MF内田、岩尾、カルリーニョス、木村、FW前川、渡で臨み、ファーストシュートは、8分に木村とコンビネーションで前川が放ちます。試合前に雨が強く降り、少し水が溜まったピッチですが、互いにつなぐところはつなぎ、取りどころでの球際も厳しく前半は進みます。
その後、互いに探り合うような状態になると、18分に長島監督が指示をだし、4-1-4-1のシステムに変更します。前線でボールを奪い、前に行く姿勢が再度出たした時に、ミスから27分にPKを奪われて失点してしまいます。岩尾が退場し10人となり、1本目は数的不利のまま試合が進みます。34分には渡の突破から前川がボレーで合わせますがDFに身体を当てられて勢いなくGKに。1本目は0-1で終了となります。
2本目は11人に戻り、GK杉本、DF藤原、石井、福元、冨田、MF佐々木(一)、カルリーニョス(29分→佐々木(陽))、木村、内田、FW前川、渡となります。主導権を握りながらも、なかなかシュートチャンスまでは至らない中、何本も取っていたセットプレーから得点が生まれます。左サイドのFKに石井がヘディングで合わせて同点にします。その後もボールを動かして攻撃に掛かりますが、決勝点は奪えず90分間では1-1となります。
同点に追い付くゴールを決めた石井は「後半になって形を変えた中で、落ち着いてディフェンスもできるようになって攻撃もできるようになりました。引き分けで終えられたことは、前向きに考えるきっかけのゴールになって良かったです。」と試合と同点ゴールを振り返って話します。
3本目はメンバーを代えてGK相澤、DF広瀬、ソンセファン、冨田(22分→練習生)、井筒、MF岩尾、練習生、森本(ユース)、佐々木(陽)、大崎、FW長谷川(悠)で臨みます。5分までにシュート3本と立ち上がりから攻め立てますが、一瞬の隙から10分にエリア内に切り込まれて失点します。
その後も主導権を握って積極的にボールを奪いゴールに迫りますが、ゴールには至らず、0-1で折り返します。4本目は井筒をCBに移し、左SBに窪北(ユース)を入れます。17分に相澤、ソンセファン、岩尾、森本、の4人と、渡辺、キムキョンジュンと練習生2名の交代をおこないます。
31分には練習生同士の交代、32分には長谷川(悠)に代えて、佐藤を投入します。前に掛かって攻撃をする中で、35分に右サイドからのFKを中で大崎が絡みそのままスルーする形になってゴールに吸い込まれて追い上げます。終盤までキムキョンジュンがサイドを破るなど、得点を狙いましたが、追い付くことが出来ずに、3・4本目の合計は1-2で敗れることとなりました。
今日の試合はキャンプの仕上がりを見るうえで、結果につながらなかった点は残念でしたが、今年のヴォルティスの新しいスタイルが、昨年J3を終盤まで独走した山口の独特なスタイルに対して、トレーニングで取り組んできた部分が上手く出せない状況もありました。
長島監督は「(1・2本目については)後半頑張って同点に出来たことは評価をしたいし、次につながるゲームは出来たと思います。相手のパスワークに対して前から行くというゲームプランを変更して、システムを変えて対応しました。(3・4本目については)なかなかはまらなかったのですが、選手は最後まで良く戦ってくれたと思います。」とそれぞれを評し、今後については「やり方や考え方は変えずに準備をしっかりすることを大事にして(開幕に)臨みたいと思います。」と話をしました。
1・2本目はシステムを変更してはまり出した時間に退場者を出しながら、1本目は10人で凌いで、2本目に再度11人で戦って、90分間でしっかりと追い付いたことと、終盤はペースを握ったことはプラスに捉えて良いかと思います。また、この時期に課題を認識することが出来る相手と対戦できたことを活かして、2週間後に控える開幕戦と、その後のリーグ戦に良い準備をしていくことが一番大事です。徳島に戻って、17日よりトレーニングを再開し、開幕に向けて準備していきます。