とにかく結果が必要
2022-06-25 19:00
岩手戦から中3日でおこなわれた天皇杯3回戦 柏戦。大きくメンバーを代えて臨んだこの一戦は結果的に1-2での敗戦となったが、ここでチャンスを得た選手たちはそれぞれが力を出し切り、高いレベルのパフォーマンスを見せた。特に印象的だったのは西野選手。開始直後の4分には自身プロ初ゴールを奪うなど、持ち味の攻撃面を存分に発揮していた。「ずっと『得点したい』という気持ちを持って練習や試合に臨んでいた。時間はかかりましたが、結果を出せたことは素直に嬉しい。ただチームを勝利に導けるゴールとそうでないゴールでは感じ方が全然違う。勝利に導けるゴールにするのが今後の目標」と試合後に語った。
またこの日ワントップに入ったバケンガ選手もその西野選手といい関係性をつくっていた。西野選手からのお膳立てによる決定機こそ決め切れず、本人も悔しい思いを抱いているだろうが、それでも試合を通して前線でボールを収めながら、起点となり攻撃を活性化させていた。「これまでの自分であれば必ず決め切っていただろう。メンタル面と感覚の問題だった。次こそ必ずモノにする」とゴールを誓う。
チームは柏戦の翌日から、気持ちを切り替えて群馬戦に向けてハードワークをしてきた。
もちろん柏戦で良いパフォ―マンスを見せた選手たちは、今節の群馬戦でのスタメンを狙っている。チームの競争も激化する中、メンバー入りする選手たちに注目が集まる。
とにかく結果。今のチームにはとにかく結果が必要だ。
明日の相手、群馬もまた勝点23の18位と負けられない状況。両チームともこの試合にかける意気込みは強い。
その群馬について、アウェイでの前回対戦では強風の影響もあり苦戦を強いられた。結果はスコアレスドローで終えている。ダニエル監督は「前回対戦時の群馬さんは常にハイプレスをかけてくる印象だったが、最近は少しブロックを敷いて、カウンターを狙ってくるイメージがある。大槻監督の頭の中にどういった考えがあるのかわからないが、どういった出方でくるのかしっかり見ていく必要がある」と警戒心を見せる。上位に食らいついていくためにはこれ以上、勝点を離されたくはない。9試合ぶりの勝利をホームで掴み取りにいく。
そして本日より、藤尾選手がU-21日本代表の活動を終えチームに合流。今大会(AFC U-23アジアカップ ウズベキスタン2022)では初戦のUAE戦で決勝点をアシストし、3位決定戦のオーストラリア戦で1ゴールを奪って勝利に貢献。大きな成果を残した。
頼もしい存在がチームに復帰したことで、またチーム内にも良い刺激を与える。間違いなく今後浮上するためのキーマンとなるはずだ。