浮上のきっかけに
2023-03-24 00:00
前節のアウェイ・いわき戦、自分たちのサッカーを出せず、0-1で敗戦を喫してしまった。
試合後に柿谷選手は「こういう時こそ誰かがやるんじゃなくて、自分たち1人1人がやっていけたらいいんじゃないかと思います」と自分にベクトルを向けた。
また、杉森選手は「監督は『やり続けよう』と話をしていますし、上手くいかない事がある中でも自分たちのやろうとしているサッカーをやり続けている。個人のところではどうすればもっとゴールチャンスを作れるのかを周りの選手と話し合って改善する必要があると感じました」と振り返った。
徳島はリーグ戦5試合を戦い、勝点2の22位。厳しい順位にいることは確かだが、まだ序盤戦。外山選手は「苦しい状況が続いているが、秋田戦をきっかけに上へ上へといける」。若いチームだけに、一つの勝利で一気に潮目が変わり、チームとしても自信に繋がるはず。明日の秋田戦は浮上のきっかけとなるような試合にしたい。
ラバイン監督はいわき戦を振り返り「前半、相手ゾーンでプレーする時間が長かったですが、チャンスの数は少なかったです。後半はビルドアップの部分に課題がありました」。同じ轍を踏まないように、今週の練習では、いわき戦で出た課題の克服にチーム全員で取り組んだ。練習の中で、狙い通りイメージを共有できる場面も多く見られた。練習の成果を出せれば、徳島のスタイルを展開できるだろう。
今節の相手・秋田は、前節のいわきと同じように、攻撃面はロングボールなどでシンプルに前線へボールを運んでくる。また、高い位置でのスローインでは、ロングスローもオプションとして持ち合わせている。競り合いやセカンドボールの回収など、球際のバトルでは絶対に負けてはいけない。
また、秋田の失点数はこれまで「1」。その牙城を崩すために期待されるFWの渡選手は「相手は関係ない!チームみんなで得点する!勝つ!」と力強く語った。渡選手らしくシンプルな言葉だったが、かなり気持ちが入っていた。彼の復帰後初ゴールにも期待だ。
チームは苦しい状況ですが、ファン・サポーターに勝利を届けるために、より成長を求めてトレーニングに取り組みました。3月最後の試合、ぜひポカリスエットスタジアムで共に戦い、喜びの瞬間を一緒に味わいましょう!
立ち止まらない
2023-03-18 18:00
前節は東京Vとホームで対戦。前半は追い風も味方し、相手陣地で押し込みながら試合を進めることができた。しかし後半、風下に立つと51分、77分と失点し0-2で敗戦となった。
試合後、渡選手は「難しくきつい時期ですが、全員で顔を上げて『ここを乗り越えれば状況は好転する』という考えでやっていきたい」。白井選手は「今日の敗戦を無駄にせず、自分たちのスタイルを磨き上げるためのトレーニングで1週間かけて準備をしたいと思います」。そうだ、僕らはここで立ち止まるわけにはいかない。
今節の相手はいわきFC、公式戦での対戦は初めてとなる。いわきは「日本のフィジカルスタンダードを変える」を掲げ、7年で県2部リーグからJ2リーグへと上り詰めた。ラバイン監督はいわきについて「いいチームだと思っている。フィジカルだけが優れているのではなく、チームスタイルを徹底していることに彼らの強さがある」と分析する。
また、昨シーズン松本山雅FCに所属し、いわきと対戦している外山選手は「パワフルなサッカーをしてくると思う。肉弾戦になることも含めてまずは球際で負けない、1対1で負けないことを意識したい」と語る。前線からの積極的なプレスでショートカウンターを狙いつつも、ボールを保持したときは、ロングボールを生かしながらゴールを狙ってくる。デュエルや競り合い、セカンドボールの回収など様々な場面で”戦う”部分が求められる試合になるだろう。
そして杉森選手は、いわきの村主監督と町田の在籍時に選手とコーチの関係だった。「相手が中を固めてきても、どこにスペースがあるのかは、練習でも狙いをもって準備してきました。相手の弱点を突いて、得点につなげ、村主さんにも成長した姿を見せたい」とアツい想いを胸に秘める。
徳島はここまで4試合、FWは毎試合違った組み合わせの選手がスタメンを務めている。そのため、練習中の一つ一つのプレーにも緊張感があり、良い競争が生まれている。東京V戦の翌日におこなわれた、びわこ成蹊スポーツ大学との練習試合では千葉選手が得点を挙げ、アピール。チームトップスコアラーの西野選手も前節のベンチスタートの悔しさを胸に、スタメンの座を狙う。今節はどの選手が出場するか、注目の一つだ。
チームは前日の練習を関東地方でおこない、万全な準備でいわき戦に挑む。現地の福島で、またはDAZNでアツい応援よろしくお願いします。共に戦い、初勝利を掴み取りましょう!
スタイルで上回れ
2023-03-11 18:30
前節のホーム・仙台戦、前半は徳島ペースで進んだもののゴールを奪えず、後半、仙台に押し込まれる回数が増え、52分にセットプレーから失点。その後、終了間際の90分に途中出場の坪井選手が同点ゴールを決め、試合は1-1のまま終了。勝点1を分け合った。
仙台戦は前々節の甲府戦からスタメンを3人変更。右SBに浜下選手、中盤に白井選手、杉本選手が入った。
ビルドアップで作りながら、全体的なゲームの進め方では手応えを感じながらも、チャンスを活かせずバイタルエリアを崩しきれなかった。「ボールは握れていましたが、大事にし過ぎた場面があり、決定的なところへのパスが少なかった」と語った浜下選手。チーム全体として積極性の部分で課題を残した。
3節を終え2分1敗と勝利がないものの、試合を追うごとに確実にチームのパフォーマンスは良くなっている。今節こそ勝点3が欲しい。
その今節の相手はここまで1勝1分1敗の東京V。後方からのビルドアップで主導権を握りゴールを狙ってくる。ラバイン監督は明日の東京V戦について「特にインサイドに能力の高い選手がいる。相手の時間帯も必ずくるが、その時間をできるだけ少なくするため、アグレッシブなプレスや守備をチーム全体でやっていきたい」と話した。相手の良さを消し、徳島のポゼッションスタイルを表現していく。今週のトレーニングでも東京Vへの対策に十分時間を費やしてきた。チーム全員で落とし込んできた戦術面を上手く表現できれば勝利は自ずと近づいてくる。
今シーズン、ここまでいいパフォーマンスを見せている坪井選手。明日のゲームに向けて「自分が試合に出た時は点を取って、勝つことだけを考えています。それは明日も変わらないですし、毎試合の大きな目標です」とアツい気持ちで闘志を燃やす。
今シーズンのチームではトレーニングでのパフォーマンスからチャンスを得た若手選手たちが、結果を残しアピールに繋げている。こうしてポジション争いも激しさを増していき、チーム内が活性化されていく。こういった雰囲気の中で成果を積み上げていくことができれば、より強固な集団になっていけるはず。優勝を目標に長いシーズンを戦うチームにとっていい傾向だ。
明日の試合も選ばれたメンバーたちが勝利に向けて最大限の力を発揮する。
チームの勝利のために、ぜひスタジアムでアツい応援をよろしくお願いします。
レアル・ソシエダ事業スタッフが徳島を訪問
2023-03-07 18:00
育成業務提携を締結しているスペイン ラ・リーガ(スペイン1部リーグ)所属の「レアル・ソシエダ」から、事業スタッフ2名が徳島を訪問しました。3月1日(水)から3月4日(土)の4日間滞在し、徳島ヴォルティススタッフとの事業部門についての情報交換およびスタジアム視察を実施しました。
ベゴニャ・ラルザバルさん(ビジネス部門責任者)とイニゴ・ディアス・デ・セリオさん(国際戦略部門責任者)の2名が来徳。
事業面についてはこれまでビデオミーティングで交流をおこなってきましたが、今回、両者の現状を把握する目的で、対面での交流が初めておこなわれました。
TSVでは徳島ヴォルティス事業スタッフとミーティングをおこない、互いのクラブの歴史・事業部門の現状についてプレゼン・情報交換を実施しました。
スタジアムでの視察では、レアル・ソシエダのホームスタジアムであるレアレ・アレーナとの類似点・相違点について情報交換をおこない、互いにアイデアを共有し合う場となりました。
今回の訪問を終え、クラブがさらに地域に根付き、地域の人々が誇りを持てる活動をおこなっていくこと、特に子どもたちがクラブに愛着を持つための取り組みなどに関して、多くの気づきや発見を得ることができました。
日本とスペインという異なる国・文化でそれぞれ事業展開をする中で、一方のクラブにとっては当たり前におこなっている取り組みがもう一方にとっては新鮮に映り、新たな視点をもたらすことを実感する交流となりました。互いの考えをリスペクトしながら、今後も両クラブが共に成長していけるよう、交流をおこなっていきます。
レアル・ソシエダの皆様、また今回の訪問の実行にあたってサポートいただいたすべての皆さまに、この場を借りて御礼を申し上げます。Eskerrik asko!