勝利と自信を掴み取る
2023-09-03 18:30
吉田監督体制の初戦となった前節のアウェイ金沢戦。
前半から積極的にプレッシャーをかけに来る相手に対して、落ち着いてボールを保持して自分たちのペースを作った。39分に最終ラインと中盤で相手を揺さぶり、右サイドから突破すると、棚橋のクロスから最後は西谷がゴールネットを揺らし先制する。
後半は前への勢いを強めた相手に対して受けに回る展開が続くが、ビルドアップでは危ない場面でリスク管理も徹底し、守備では最終ラインと中盤を中心に粘り強く守りいい形でシュートを打たせず、無失点。
吉田監督の初陣を1-0の勝利で飾り、今季初の連勝となった。
吉田監督は試合後に「何より選手達が頑張ってくれました。ベンチではスタッフのみんなにも助けられました」と話し、アウェイの地まで駆けつけてくれた400人のサポーターにも「勝利を本当に力強く後押ししてくれました」と、全員で支え合って掴んだ勝利を噛みしめた。
決勝ゴールをあげた西谷選手は「バラバラにならずに改善点に対して日々取り組み続けた結果です。本当にまだまだですが、日々の努力が少し実ったかなと思います」とここまでの積み上げを語った。
チームは2日間のオフを挟み、水曜日の公開練習から再始動。平日にも関わらず、100人近くのファン・サポーターの皆さんがTSVに訪れ、チームへパワーを送った。
吉田監督が金沢戦に話した「勝つためのちょっとしたところをどれだけ大切に持ち続けられるか」という言葉が表すように、1つ1つの練習で互いに声をかけて要求し合い、チーム全体で試合に向けて熱を高めていった。
加入して以降、2試合に出場している永木選手も「段々と自分に対しても要求する声が出てくるようになってきた。特に後ろからの声は本当に助けになる」と練習からチームの変化を感じている。
今節対戦する相手は3位の清水エスパルス。リーグトップの58得点、守備でもリーグ3番目に少ない27失点と、攻守ともにトップクラスだ。吉田監督は「クオリティが高いのはもちろん、パワーも兼ね備えている」と印象を話し、苦しい時間帯が多くなることも予想される。「そこで焦れないことをみんなで共有して戦わなくてはいけない」と、よりチームとして戦う姿勢を示した。
前半戦の対戦では1-1の引き分けだったが、終了間際までリードを保つなど、大きな手ごたえを掴んだ試合ともなった。
今季リーグ戦初出場を果たし、ここまで22試合に出場。成長を続けながら最終ラインを支える森昂大選手は「組織で守り、最後のところで体を張ってやらせないという本当にシンプルなところがとても大事になる」と語る。前回対戦では強力なFW相手に90分間戦い続けて大きな自信を手にした。今回はその自信を胸に、勝利を掴み取りたい。
そして、勝利のために必要なのは”ゴール”。ここまでリーグ戦12得点とチームトップスコアラーの森海渡選手は「ゴール以外の部分でも成長を感じているが、FWは点を取ってなんぼ。ゴールでチームを勝たせることが自分の仕事だと思っています」と、ストライカーとして清水の守備陣を打ち破る意欲に燃える。
手強い相手であることに変わりないが、その相手から勝利を掴むことでチームとしてさらに上へと成長できる。
勝点3を手にするために、個人として、そしてチームとして、大きな自信を手にするために、勝利にこだわって戦おう。
アウェイでの戦いになりますが、現地で、DAZNで、それぞれの場所で、勝利のために戦いましょう。