積み上げ、繋いでいく
2023-09-09 18:00
前節は3位清水と対戦し、スコアレスドロー。
強力な個の力を要する相手に対して、「焦れずにブロックを敷いて一人一人がやるべきことをしっかりとやった」(白井選手)とあるように、全員でコンパクトに守り、ゴール前に侵入されながらも最後まで粘り強く対応して無失点。攻撃では連動したコンビネーションから幾度か決定機を作った。
惜しくもゴールネットは揺らせなかったが、試合後に吉田監督も「これまで徳島ヴォルティスが繋いできた、『グループで戦うこと』が反映されていた中でのポジティブな勝点1」と話し、柿谷選手の「今までやってきたことが少しずつ実を結んできている」という言葉にもあるように、選手たちも大きな手応えを感じた試合となった。
そして、この手応えを形ある結果で示すことで、さらに大きな成長を遂げることができる。
残り10試合を切った終盤戦。これからのヴォルティスのために、さらに重要な戦いとなる。
2日間のOFFを挟み、水曜日から週末の試合に向けて再スタート。
6日(水)、7日(木)は公開練習、そして久しぶりのファンサービスをおこない、ファン・サポーターの応援を間近で感じながら、トレーニングに励んだ選手たち。
自分たちの戦いを整理・再確認しながら、同時にいわき戦の対策もおこない準備を進めた。
今節の相手はいわきFC。今季、リーグ戦と天皇杯で対戦し1勝1敗、現在、リーグ戦では同勝点で並んでおり、文字通り重要な一戦だ。
吉田監督は「アクションの数が多く、ルーズボールをマイボールにしようとする意識が強い」とアグレッシブにタフに戦ってくる相手を警戒しながら、「自分たちの守備が繋がっている状態で相手の攻撃を食い止めなくてはいけない」とまずは自分たちの守備構築に焦点を当てる。森海渡選手も「コンパクトな状態で試合運びができていることが、ここ数試合の失点数の少なさにつながっている」と話すように、手応えを感じている守備からリズムを作っていきたい。
また、「常に綺麗にいかないことを覚悟して戦いに挑むことが、この試合で一番大事になる」と話した吉田監督は、練習でも試合でも常に、重要な部分をシンプルにわかりやすく選手たちに伝えている。今週の練習でも、監督の言葉を受けて、大切な部分を理解して互いに要求し合うチームの様子が見えた。
吉田監督ホーム初采配となる試合当日は、徳島ヴォルティスの設立記念日(9月10日)となる。吉田監督は「この日に指揮を取れることはいい縁だなと思って感謝しています」と話し、「ホームゲームはどんな時でも一番応援を受けられる場所で、自分達の家なので、自分達の家らしくピッチで走り回る姿を見せなくてはいけない」とアツく意気込みを語った。
徳島県出身、中学時代を徳島ヴォルティスジュニアユースで過ごし、プロとして徳島ヴォルティスに戻ってきた西野選手は「サポーターやスタッフなど、周りの皆さんの支えがあって僕たちがプレーできますし、徳島ヴォルティスというクラブがあると思います」と感謝の想いを持ちながらプレーする決意を示す。
本試合では18時よりスタジアム内で、2024シーズンより新たに使用する新エンブレムの発表がおこなわれます。
徳島ヴォルティスというクラブがこれまで積み上げてきたものを大切にしながら、支えてくださる皆さまと共に未来へと進んでいく大きな瞬間を、ぜひスタジアムで見届けてください。
そして、共に戦い共に勝利を掴み取りましょう。