次なる戦いの舞台は天皇杯
2020-12-22 21:22
12月20日(日)福岡戦を終え、今シーズンのJ2リーグの全日程が終了。勝点84を獲得したチームは初優勝を果たし、チームは天皇杯への出場権を獲得しました。J2優勝を達成したリカルド監督からは「目標を達成できた思いがあり、まずはホッとしているのが率直な感想です。目標を達成するまでには、いくつもの逆境や越えなければいけない壁がありました。4年間かけて積み重ねてきてものがしっかり形として残せたことは本当にうれしく思います。徳島にとっても歴史的な瞬間だったと感じています」とコメント。最高の瞬間を味わった選手とスタッフたち。喜びを爆発させシャーレを掲げます。
チームはJ2リーグ優勝により、天皇杯準々決勝からの出場権を獲得。明日、ノエビアスタジアム神戸でHonda FCと対戦します。明日の準々決勝の相手、Honda FCは昨年の天皇杯で苦杯をなめたチームです。ベスト4を賭けた戦いに向けて、Honda FCの地元である静岡県出身の渡井選手は「情報は少ないですが、やはり力があるチームだと思います。JFLにいるのが不思議なくらい強いチームだと思っているので、自分たちが受け身にならないように、積極的に守備や攻撃をしかけて、リズムをつくっていきたい」と、抱負を語りました。
今シーズン限りでの退任が決まったリカルド監督。共に戦った4シーズンは本当に素晴らしい時間でした。クラブ創設以来の悲願へと導いてくれたリカルド監督と少しでも長く戦えるよう、リーグ戦と同じかそれ以上のアツい気持ちを胸に秘めます。
この天皇杯は、1シーズンで2つ目のタイトルを手に入れられるまたとないチャンス。ノエビアスタジアム神戸での戦いとなりますが、気持ちをひとつにして、徳島一丸で勝ちにいきましょう。
VAMOS A LUCHAR JUNTOS!!!
リカルドロドリゲス監督、岸田社長が飯泉徳島県知事を表敬訪問し、J2優勝、J1昇格を報告しました!
2020-12-22 09:00
12月21日(月)リカルドロドリゲス監督と岸田一宏社長が、飯泉嘉門徳島県知事を表敬訪問し、J2優勝、J1昇格を報告しました!
岸田社長からは、日ごろのご支援の賜物として、昇格・優勝を果たせたことへの感謝をお伝えしました。
それを受けて、リカルド監督からは、毎年シーズン前に実施している表敬訪問で語っていた目標をついに達成できたことの報告ができると喜びの思いをお伝えしました。
飯泉知事からは、四国のプロサッカークラブとして、初のJ2リーグ優勝という偉業を成し遂げたことへ、祝福の言葉をいただきました。
また、直前に迫る天皇杯においても果敢にチャレンジし、来季のライバル達に「天皇杯優勝の徳島ヴォルティスだ」と恐れられるような存在になって頂きたいと、激励のお言葉を頂きました。
続いての贈呈式では、飯泉知事から、リカルド監督、岸田社長へ祝福の花束をいただきました。
リカルド監督から飯泉知事へは、2020シーズン公式球をプレゼントしました。この公式球は、J1昇格を決定づけた12月16日の大宮アルディージャ戦で使用したもので、リカルド監督と岩尾選手がサインを入れ、感謝の気持ちをお届けしました。
その後の歓談では、今期連敗を一度もしなかったことへの飯泉知事から驚きに対して、リカルド監督は、試合間隔が短い中でも、切り替えて次の試合に備えてくれた選手たちの精神面の強さを称えました。
そして、今回の成果は、出場選手だけでなく、出場しなかった選手も含めて、チーム全員でつかみ取った結果だと強調しました。
最後に飯泉知事からは、「リカルドロドリゲス監督がいつの日か日本代表の監督として就任し、攻撃的かつ魅力的なサッカーを披露してください」と、期待の言葉をいただきました。
徳島ヴォルティスは、12月23日からの天皇杯でもう一つの偉業を成し遂げるべくまだまだ走り続けます!
みなさまの応援を引き続きよろしくお願いいたします!
最高の結末を追い求めて
2020-12-19 18:55
前節、ホームで大宮に勝利し、見事7シーズンぶりにJ1昇格を叶えた。試合後のピッチで喜びを爆発させる選手たち。これまでの努力が実った瞬間であり、またクラブに新たな歴史が刻まれた瞬間となりました。
そして次なる目標はJ2優勝。残すはラスト1試合、最終節で2位福岡とぶつかります。
長かったリーグ戦もいよいよ最終節。ここまで振り返ると険しい道のりでしたが、自分たちを信じ、仲間を信じ戦い続けてきた結果がこの位置に立てている要因と胸を張って言えます。大宮戦後のリカルド監督と岩尾キャプテンの約30秒にわたるアツい抱擁が、まさに監督とその下でプレーする選手との信頼関係を物語っていました。
試合に出ている選手も出ていない選手もそれぞれがチームのために、自分の持てる力を注ぎ、一丸となってやってきました。岩尾キャプテンはこのチームがJ1昇格を達成できた要因についてこう語ります。
『新しい選手が多く入ってきた中で、リカルド監督が目指すサッカー、自分たちが表現しなければいけないサッカーをキャンプからいい形で積み上げられたことが、非常に大きかったと感じています。思考が複雑なサッカーをしているので、そのスタイルに慣れるまでに時間のかかる選手を過去に僕自身たくさん見てきましたが、今年のチームに関してはみんな戦術理解が早く、チームとして機能していたことが大きな要因だと思います。
それに加えて、チームを大事にする気持ち、人間関係や信頼関係といったものが非常に質が高く、また能力的に飛びぬけた選手がいない中で、どうやったらチームとして最大値を出せるのか、目標を達成できるのか。ということから逆算して、できるだけみんなの長所が出せるように、また短所をお互いがカバーできるように助け合う気持ちが色濃くあったチームだと感じています』戦術面と人間関係の二つをピックアップしました。
今年はコロナ禍により、ファン・サポーターの皆さんはチームをより近くで見ることはできませんが、岩尾選手がこのチームに感じていることこそが、事実としてピッチで体現され、またチームの強さとなっていました。
最高の結末を追い求めて、2位福岡との最終決戦。
福岡とは勝点3差でありながら、得失点差は『14』で徳島が優勢となります。しかし、この最終節は数字以上に、前回対戦で負けた雪辱を晴らすためであり、今シーズンを締めくくるための非常に大事にゲームとなります。
福岡戦に向けて田向選手は『勝ちに対する執念であったり、そういった想いは、前回対戦でも感じましたし、それが福岡の昇格に繋がったのかなと思います。当然彼らも全力でこの試合に勝ちに来るだろうし、それに対して、自分たちは引いてはいけない。チームのために走ることや身体を張ることは自分たちが大事にしてきものなので、その部分において絶対に負けてはいけないと思っています』そう力強く話しました。
リカルド監督自身、4年目のリーグ戦はクライマックス。『我々は勝利しか考えていません。何より見に来てくれるサポーターの中には遠くから来てくれる方もいらっしゃいます。そういった方々が実際に試合を見て楽しんでもらうことも我々の使命だと思うので、裏切ることなく、勝利だけを考えて戦いたいと思います。どう守るのではなく、どう攻撃していくのかを考えて、いつも通りやっていければと思います』と表情は冷戦ながらアツい言葉を残してくれました。我々はJ1昇格は果たしましたが、チームはさらに上を見ています。クラブ史上初のJ2リーグ優勝を。そしてリカルド監督と共に、この選手たち・スタッフたちと共にシャーレを掲げましょう。
明日はアウェイ福岡の地で皆さんと歓喜を味わいたいと思います。もちろんパブリックビューイングで観戦する方も、家でDAZNで観戦する方もTVで観戦する方も気持ちは同じ。徳島一丸となって最高の結果でリーグ戦を締めくくりましょう。
VAMOS A LUCHAR JUNTOS!!!
すべてをかけたホーム最終戦
2020-12-15 20:30
前節の千葉戦・ポカリスエットスタジアムには、コロナ禍による中断以降では最多となる6,328人のファンサポーターが来場。キックオフからスタンドとピッチがひとつになり、勝利と、昇格と、優勝を目指し必死で戦い抜いたものの最後までゴールは遠く、スコアレスドローでタイムアップ。その結果として、今節の大宮戦が再びJ1昇格を賭けた大一番となります。
ホームで戦えるとはいえ、中2日の連戦はやはり厳しいもの。2日間という限られた時間の中でチームのコンディションを整え、また大宮戦に向けたチームとしての共通理解を熟成させるために、スタッフ・選手が同じ方向を向き、万全な準備をおこないました。
J1昇格へ勝点3が欲しかった千葉戦。勝ち切れなかったことは事実ですが、クリーンシートを達成し大きな大きな勝点1を得たのもまた事実。今季、エースとして幾度もの苦境を跳ね返してきた垣田選手は『大事な試合であることは理解していますが、やることは変わりません。自分とチームの課題にチャレンジする姿勢を忘れずに、今まで通り戦いたい。自分のゴールよりチームの勝利を最優先に戦う』と、力強く大宮戦への想いを語ります。
また、第20節のアウェイ新潟戦から全試合出場し、後半戦はチームの堅守を支えるキーマンとしての活躍を続ける福岡選手は『良い意味で緊張していますが、同時に今の(首位と言う)立場も楽しめています。いろんな方からの期待も感じていますので、気負いすぎず、楽しむ気持ちを忘れず、結果に結び付けたいです』と、落ち着いた雰囲気で今の心境を語ってくれました。
今シーズンは、新型コロナウイルスの脅威や、それに伴う過密日程など、自分たちではどうしようもできない敵とも戦う特殊なシーズンとなりました。ですが、そんな長く苦しいシーズンも残り2試合。昇格と優勝が懸かったホーム最終戦を前にして岩尾主将は『大宮には個人技に優れた器用な選手も多く在籍しているので、試合の入り方によって展開は大きく変わると思います。ですが、ここまで来ると相手どうこうよりも、どんな状況であれピッチに立つ選手が勝つために自分の仕事を遂行し、出場する選手がゲームの中で積極的に存在感を出すことが必要になります。大宮戦は、1人1人が、もちろん僕も含めてですが、プレッシャーを乗り越えていけるかどうかが問われている一戦です。昇格のピッチに立ち会えるまたとないチャンスを喜びとして楽しめるよう、気負わないで楽しんで戦いたい』と、チームを支える主将としての思いを噛みしめるように語りました。
『大宮戦で昇格や優勝を果たせるかも入れない立場にいるということは、これまでクラブに携わってきたすべての人たちの力です。今まで積み上げてきたものを形に残せるよう、そして成功へ繋げられるよう、明日はしっかりと戦ってみんなで喜びを分かち合いたいと思います。』このリカルド監督の言葉にもあるように、明日の勝利は徳島ヴォルティスに関わるすべての人たちの悲願でもあります。ファン・サポーターの、そしてすべての徳島県民の期待を受けて、喜び不安とプレッシャーを胸に秘めてピッチに立つ選手たちに、明日も心からの後押しをお願いします。
ホーム最終戦は7シーズンぶりの昇格へ向けた本当の最終章。試合後、歓喜の瞬間を共に分かち合えるように、最後までアツく戦い抜きましょう。