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Vol.02 柴村直弥

キャプテンとして

“1日1日を大事に”。それが彼のモットー。
 過ぎたことをクヨクヨ考えるより、その悔しい気持ちをバネに何を生み出せるか?
今、何ができるか? そんなことをいつも“積極的に”考えているという。

「実は僕、ものすごくポジティブなんで、あんまりへこまないんですね。たとえば試合に負けて悔しくてへこむじゃないですか。でも、悔しくてもへこんでも、次の日はまたやってくるわけで。どんどん試合はあるじゃないですか。いちいちへこんでいたらキリがないし、過ぎてしまったことを『ああすればよかった、こうやればよかった』って後悔していても仕方ないんで。次の試合に向けて、今日何ができるかを考えて過ごす方が絶対いいと思うんです」

打たれても打たれても気持ちは前向きに。まさに「闘走」を地で体現するかのような柴村が徳島の地に降り立ったのは、2008年1月のこと。 徳島の印象を尋ねてみると、
「うどんがすごくおいしい! 毎日のように食べています。たぶん、生まれてから今まで食べてきたうどんの量より、今年に入ってから食べた量のほうが多いはずですよ(笑)」と答えてくれた。

一方、ヴォルティスの第一印象はというと、
「すごくアットホームというか。僕を含め、新加入の選手が何人もいたんですけど、はじめからとても溶け込みやすかった。スッと受け入れてくれるんですよ。選手たちがみんな仲良くて、和気あいあいとしたチームだなと思いましたね」と語る。

2月、いきなりのキャプテン抜擢。

新加入でキャプテンの大役をまかされた選手は、ヴォルティス史上初だそうだ。
「『僕でいいのかな?』っていう気持ちはちょっとありました。でもそれ以上にやっぱり期待してくれていると感じましたし、その期待に応えたいっていう気持ちが強かったですね」

気負いはなかった。力まず自然体で、やるべきことをやる。その中に“チームをまとめる”という意識をプラスした。たぶん、それが柴村流。
「今までやってきたことを、それまでと同じようにやっているだけです。そういう意味ではキャプテンになったからといって特に変わらないですね。もともと1月に徳島に来たときから、自分が中心になって積極的にチームをまとめていかなきゃという気持ちでやっていましたから」

キャプテン/柴村直弥

キャプテン/柴村直弥

サッカーマンとして

広島出身。身長179cm、体重78kg。当たりに強いディフェンダーとの定評がある。公式プロフィールのコピーは“サイドからのオーバーラップと正確なクロス。フィジカルをいかした堅実な守備”。サイドとセンターの両バックを安定してこなし、アグレッシブなプレイを特徴としている柴村。彼自身も美濃部監督が目指す“守りながらも攻めるサッカー”を理想に掲げている。

小学2年生のとき、フジタSSに加入しサッカーをはじめる。中学3年時にはU15クラブユース選手権出場。中学卒業式直後から高校入学式までの春休みを利用し、イタリアACミランに短期留学も果たした。

当時15歳の彼は、はじめて触れる外国選手のプレイに大きな刺激を受けたようだ。

「いろんな意味でカルチャーショックを受けましたね。当たりの激しさがまずぜんぜん違うんです。僕よりちょっと年上の16、17歳ぐらいの選手たちと一緒にやっていたんですけど、練習とかでもガツッと当たられて吹っ飛ばされたりしていました。日本人だからというのでたぶん監督も気をつかってくれていたんでしょうけど、ファールの笛を“ピッ”と吹いてくれるんです。でも選手たちは『こんな当たりで倒れるのかよ? 』っていう雰囲気で(笑)」

驚いたのは当たりの強さだけではない。基本的な技術もやはり数段上だと感じた。
「特別ドリブルがうまい選手とかはいなかったんですけど、“止める、蹴る、走る”という基本的なところがきっちりできていましたね。ファンタジスタみたいなプレイヤーはいないものの、基本に忠実な選手が多かったんですよ」

その後、広島皆実高校に進み、中央大学卒業後、国際経験を積むためアルビレックス新潟シンガポールへ。
「日本にいたら海外の選手とプレイする機会ってなかなかないじゃないですか。そういう面で自分にとってプラスになるかなと思って行きました。シンガポールにはアフリカの選手も多かったんですけど、とにかくいろんな国の選手が来ているし、いろんな監督がいていろんなやり方があって。ほんとうにたくさんのことを学べたと思います」

目標とするプレイスタイルは、イタリア代表のF.カンナバーロ選手。
「身長も僕と同じくらい。彼はセンターバックなんですけど、身長の低さを感じさせないアグレッシブなプレイがすごく好きなんです」

キャプテン/柴村直弥

キャプテン/柴村直弥

やるしかない!

大きくメンバーが入れ替わり、新しいヴォルティスが誕生して約3ヶ月。自身を含め、チームとして“自分たちが目指すサッカー”にどれくらい近づけただろうか。
「僕も含めて、監督が目指すサッカーをできているか?
といえば、まだまだだと思うんです。でも、徐々に良くなっているとは感じますし、先日試合に勝ったことで自信にもなったんじゃないかと思います。」

今はただ、目標に向かって一段一段上がっていくだけ。
「試合をするごとに課題は見えてくるので、その都度細かいところを修正したり、自分たちが目指すサッカーをするためにもっとこうしよう! とか、反省と修正をくり返しやっている感じですね」

プレイに関する話し合いは主にグランドで行われる。基本的に、ピッチを離れたらサッカーの話はしない。
「1日中サッカーの話ばかりしていると気分的によくないと思うんで、ぜんぜん関係ない話もします(笑)。ピッチを離れたところでいかにリラックスできるか、オンとオフの切り替えをはっきりしていくことが大事だと思うんですよ」

好きな言葉は、「やるしかない!」。

自身のアピールポイントを尋ねてみると、「あんまり僕、そんなに目立つようなプレイヤーじゃないんで(笑)。だからこそ、たとえばクロスだとか、細かいポジショニングまで見てもらえたらなと思います」と、あくまで控えめ。

そんなキャプテン・柴村直弥から、いつも温かく見守ってくれるサポーターへ感謝の気持ちを込めて。
「サポーターの方々の応援は僕たちの力になります。試合の終盤とかでも、やっぱりそういう力強い声援があって、僕たちも最後の力がもっと出るみたいなところもあるので。たくさんのサポーターの方々に応援してもらうことが僕たちの力にもなるし、僕たちもそれに応えなきゃいけない、そう思います。みんなで一体となって、想いをひとつにして闘って走っていきましょう!」

キャプテン/柴村直弥

キャプテン/柴村直弥

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