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Vol.05 麦田 和志

新しいポジション

麦田とサッカーの出合いは小学校の時。元々、体を動かすことやスポーツが好きだったという。そして転校先の公立小学校で“たまたま選んだ”のがサッカーだった。小学校で石川県の選抜に選ばれ、中学は県内でサッカーや野球の名門校として知られる星稜に推薦で入学。高校も星稜に進む。

「最初にサッカーを選んだ理由は特に覚えていないんです(笑)。小学校から中学校まで、ポジションはずっとフォワード。高校に入ってからはミッドフィルダーになって、大学でも変わりませんでしたね。ずっと右サイドのMFをやってきました」

大阪体育大学を経て、2007年、徳島ヴォルティスに入団。去年はFW、右サイドのMFだったが、今年からポジションがサイドバックになった。

「初めてやるポジションなので、慣れないというよりも新鮮な気持ちです。監督やコーチからの指示も今まで言われなかったようなことなので、それがまた新鮮で。今までより、かなり走ってますしね。攻撃の部分では自分の長所が出せるポジションだけど、連鎖の部分はもっとレベルをあげないといけないと思っているんです。今はやってやろう、勉強してやろうという気持ちが強いし、やりがいがある。毎日、充実してますね。」

スピードを生かした突破で得点のチャンスを演出するのが、麦田の得意とするプレースタイルだ。スピードあるクロスやシュートなどの得点に絡むプレーは今までどおり生かせるが、新しいポジションではディフェンスという要素が加わった。そこが今の課題だと語る。

「攻撃に関しては変わる部分はないけれど、今までディフェンスはやるタイプじゃなかったんで。ディフェンスをしながらの攻撃というのは、やはりリスクを負っていくわけで、そのタイミングは状況によって変わってくる。頭を使わなければいけないし、まだまだ学ばなければいけないことがいっぱいあります。特に致命的なミスにつながる部分なので、気が張っているし、集中しなきゃいけないと思っています」

麦田和志

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自信がプレーにつながっている

昨年の試合出場はわずか9試合。だが今年は初めてのポジションでありながら、第4節の1試合のみ途中出場で、あとは第26節以外の試合にスタメン出場している。

「あそこで僕を使ってくれているということは、やはり攻撃に関して期待されているからだと思うんです。実は途中、ディフェンスのことを言われて悩んだというか、いろいろ考えてしまって。それで前に出られずにいた所もあるんですね。でも、それじゃ毎回使ってもらっている意味がない。今までやっていなかったポジションで使ってもらっているからには責任があるし、僕が出ることで出られない選手がいるわけだから。“できない”と言っているわけにはいかない。自分の長所を生かしつつ、ディフェンスをやっていきたいです」

プロ2年目を迎えた麦田にとって、今年は自分のポジションや試合出場回数、新しい監督など、大きな変化があった。特にコンスタントに起用されていることで、毎試合、得るものも多いと語る。

「今、とても充実していますね。プロ生活に慣れてきたことも大きいと思います。今思うと、去年はプロ1年目で自分を出しきれていなかったのかなと。去年も頑張っていたけれど、やはり今年は自信が違う。サッカーをやる上で自分のプレーに自信を持つことは重要なんです。自信のなさは責任のないプレーにつながってしまう。やはり自信がついたことで、自分のプレーも変わったと思いますね」

今年は体調管理への意識も高くなった。現在のように連続して公式戦に出場するのも初めての経験だという。

「高校や大学でも経験したことがないんですよ。インターハイも連続で試合があったり、大学でも週1で2連戦やったことがあったけれど、こんなに長い期間ではなかった。今はそれが毎週あって、3連戦ですから。しかも途中に移動もあるので、体調管理を心がけてます。今、食事はクラブでサポートしてもらっているので助かってますね」

麦田和志

麦田和志

目標、そしてサポーターへの思い

麦田の好きな言葉は、自身の名前にも使われている“志”。常に何かを志していたいという。だから、今年もシーズンが始まる前に目標を立てた。それは“結果を出す”だ。

「去年は9試合出ても得点ができなくて、結果という部分では何も出せなかった。今年はとにかく結果を出したいです。結果というのは勝つことだけでなく、アシストなど得点にからむプレーをするということ。自分の得意なところを出していけたらなと。今はチャンスを作っても点につながっていないし、まだまだ甘い部分がある。これはやり続けるしかないと思っています。基本は負けず嫌いなんで“あきらめない”という気持ちを忘れることはないんです。今は将来のことを考えるよりも、一日一日を大事にしていきたいですね」

チームとしては“上に上がっていくこと”が最低限の目標だと考えている。

「今は下位。こんなに負けている状態にもかかわらず来てくれるサポーターがいるので、チームとしては恩返ししていきたい。僕個人としてはみんなを楽しませるプレーをしていきたいですね。守っている時間が多いと、サポーターの方もおもしろくないと思うし、やっぱり僕の特徴である攻撃とか相手を脅かすプレー、そして勝つ試合を見せられたらと思ってます。やっぱり試合中、攻撃に上がっていくと歓声が聞こえるし、そういうところを期待されているんだなと思うから。それに応えられるプレーをしていきたいです」

麦田和志

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