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Vol.31 西嶋 弘之

成長するために選んだ
ゼロからのスタート

6年半在籍したコンサドーレ札幌から、自らの意思で移籍を決めた。
「札幌に育ててもらったという気持ちが強かっただけに、外に出るのは大きな決断でした。でも、選手として1人の人間として、さらに大きな人間になりたいと思ったんです。そのために環境を変えてゼロからスタートするべきだと考えました」

オファーがあった5チームからヴォルティスを選んだ。
「本気でJ1昇格という目標に取り組んでいるチームだということが一番の理由です。札幌でもJ2降格後、“いつかJ1に”という気持ちはずっと持ち続けてきましたから。監督や強化部長に熱心に誘っていただきましたし、チーム、クラブにも将来性を感じました」

ヴォルティスはサッカーに集中できる環境が整っており、今、メンタル、フィジカル共に充実しているという。チームにも徐々になじんでいった。
「本当はすっと溶け込めるタイプじゃないんです。でも、ここがサッカーのおもしろい所で、一緒にプレーすればするほど距離が近くなっていくんですよ」

ヴォルティスの印象は “とにかく明るい”だそう。 
「ピッチの中でも外でも、です。札幌では関西弁は僕だけだったんですが、ここでは選手もスタッフも関西弁なのが新鮮でしたね。笑いのレベルも高くて、普通にしゃべると“オチは?”と怒られる(笑)。みんなおもしろいですよ」

家庭では1歳の男の子のパパでもある西嶋選手。今年の春は家族のいる選手同士で集まり、バーベキューと花見をやったと楽しそうに話してくれた。

西嶋 弘之

西嶋 弘之

西嶋 弘之

あの3年半があるからこそ
あきらめずに続けられる

サッカーを始めたのは小1の時。4歳上の兄が小学校のサッカー部に入っており、それについて行ったのがきっかけだ。
「メンバーが足りないようなチームだったから、いきなりユニフォームを着せられて試合に出たのですが、そこからハマっていきました。最初、低学年は自分しかいなくて、4~6年生と練習とか試合をしていたんです。今思うと、それがいい経験でしたね」

その後、県選抜、関西選抜などに選ばれるようになり、中3の時、強豪・奈良育英高校に誘われる。
「自分の中では、奈良育英に行くことはプロを目指すことでした。でも親は将来を決めるのは早すぎるという考えだったので、反対を押し切って決断したんです。あれが自分のターニングポイントでしたね」

だが、高校卒業後に入団したサンフレッチェ広島で、プロの厳しさを味わうことになる。試合に出るどころか、ベンチに入ることすら1度も叶わず、3年後に戦力外通告を受ける。その後、トライアウトを受けて移籍したヴィッセル神戸でも出場機会はなく、わずか半年で退団。しかし、その後、移籍した札幌で主力選手へと成長した。
「本当に苦しかったけれど、いつか見返してやりたいという気持ちだけは持ち続けてましたね。あの3年と半年があるからこそ、今もあきらめずにサッカーを続けていられると思う」

つらい経験もしたが、今でもサッカー選手は世界一いい職業だと思っているそうだ。
「うまくなること、サッカーを楽しむことが仕事としてできるなんてすごいことだと思う。もちろん厳しい世界だけど、ホントに面白いですよ」
 神戸、札幌で一緒にプレーした三浦知良選手、中山雅史選手のように長く現役を続けることが目標だ。

西嶋 弘之

西嶋 弘之

西嶋 弘之

J1昇格、降格の経験を
活かしていきたい

3月の開幕戦でデビューして以来、全試合、スタメン出場している。特に震災後は “自分にできることは全力でサッカーをやることだ”という思いを強くしたと語る。

今季、J1昇格を目標に掲げるヴォルティスで、かつて昇格も降格も経験してきた自分が役立てることは多いと考えている。
「経験上、まず守備が安定していないと優勝は見えてこない。まずDFとして安定した守備でチームに貢献していきたいですね。そして、この先、どんなに頑張っても勝てない時期も来ると思う。そういう時、大切なのは一人ひとりの強い気持ちだと思います」
 強い気持ちを持ち、チームが1つになっていると、いつもなら絶対に入らない位置からのシュートが入ったりするのだという。
「実際にそういう経験をしたことがあります。それは偶然じゃなくて、やはり、強い気持ちがそうさせるんです」

今、チームはさまざまな課題を克服しながら成長を続けており、非常によい状態だと感じている。
「勝ち点を積み上げながら進んでいきたい。この先、ますますサポーターの熱い声援が大きな力になります。徳島県唯一のプロチームとして、チーム、サポーター一丸となって徳島を盛り上げていきましょう。早く鳴門(ホームの鳴門大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム)を満員にしてプレーしたいですね!」

鳴門を満員にしてプレーしたい!

西嶋 弘之

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