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Vol.42 太田 圭輔

目標は、あくまでもJ1昇格

昨シーズンまでジェフユナイテッド千葉に在籍し、J1昇格を競い合ってきたので、昇格を本気で目指しているチームだと感じられたことが移籍を選んだ最大の理由だという太田選手。2000年に清水エスパルスからプロのキャリアをスタートさせ、もう一度J1の舞台でプレーすることを目標にしてきた。そのためにも、まずはチームの昇格が最低条件だという強い思いを持って徳島ヴォルティスの一員になった。

キャンプを経て開幕を迎えるも、チームがなかなか勝てなかった3~4月は出場機会に恵まれなかった。
「試合に出なければ意味がないという思いはありましたが、不安はなかったです。ここ数年の中でも比較的コンディションがよかったし、気持ちが折れることはありませんでした。早くピッチに立ちたい、チームの力になりたいということだけを考えて、常に全力でトレーニングに取り組んできましたし、いつ声がかかってもいいように最善の準備をしてきました」

そして5月13日、第14節アウェイの京都戦で徳島ヴォルティスの選手として初出場を果たした太田選手。途中からピッチに立つと何度も右サイドを突破して得点機を創り出し、クロスボールからドウグラスのヘディングシュートを演出。0-2の劣勢だったチームを活気づけた。京都戦ではあと一歩及ばず惜敗となるも、太田選手を中心とした反撃が、チームに新たな勢いをもたらすひとつのきっかけになったのは間違いない。
「まだまだこれからですよ。僕の目標は、あくまでもJ1に昇格すること。14節の京都戦は自分の中でも大きなきっかけになりました。劣勢の中ピッチに立ったんですが、自分の持ち味を出してプレーできましたし、それがチームの反撃のきっかけにもなって、結果的にドウグラスが決めてくれて練習で取り組んできたことを形にしてもらえてうれしかったです。ただ、本音を言うと最低でももう1点取って追いつきたかったですし、チャンスもあったので悔しさも残る試合でした。自分の中では試合に出られるようになって、チームの勝利に貢献したいというモチベーションがそれまで以上に高くなりました。サポーターの皆さんにも自分のプレースタイルを分かってもらえたと思いますし、相手よりも一歩でも多く走ってチャンスを作って、これから昇格の力になれるようなプレーをしていきたいです」

太田 圭輔

太田 圭輔

太田 圭輔

サッカーも陸上もやった
中学時代に鍛えられた

静岡県出身の太田選手。小学校高学年からHonda FCに入っていたが、中学では部活をやらなければいけない決まりだったため、学校の陸上部にも入っていたという。
「中1の時は足が化け物みたいに速かったんです(笑)。今より速かったかもしれない。1500mは4分30秒を切っていました。中学校の陸上部が強く、先生に“陸上に専念しないか”と進路に陸上を考えてみるよう誘ってもらえたりもしましたが、小さい頃からプロサッカー選手しか目標にしてこなかったので、ぶれることはありませんでした」

中学時代は陸上部の練習の後、夜からサッカーの練習に行くというハードな生活だったそうだ。
「200m20本、1000m5本とかをこなした後、足がガクガクになった状態でHonda FCの練習に行ってましたね。そこでも走り込みとかが中心で、あの時期に足腰が鍛えられたし、スタミナもついたと思います」

その後は清水エスパルスユースに入り、エスパルスの寮に近いという理由で静岡学園高校に進学。
「エスパルスユースも静岡学園も今、Jリーグで活躍している選手がたくさんいるので、彼らの活躍は励みになります。特にエスパルスがJリーグの首位争いをしている時に新人として入団したので、日本代表で活躍しているような偉大な先輩たちがたくさんいました。食事に連れていってもらったり、サッカーへの姿勢を間近で見させてもらって、意識の高さとかトレーニングや体のケア、色々な面で影響を受けました。18~20歳の若い時にそういう人たちと触れ合えたのは、僕にとってすごく大きかったですね。今、僕も先輩の立場になり、同じプレーヤーとして特別に言えることはありませんが、若手が悩んでいたら話を聞いたりしたいし、結局、練習で1つ1つのプレーをしっかりやることが大事なんだということを、日々のトレーニングに取り組む姿勢で伝えていきたいですね」

太田 圭輔

太田 圭輔

太田 圭輔

J1の舞台に戻り、
弟とまた対戦したい

Jリーグには兄弟で活躍している選手が意外に多いが、太田選手もその1人。2歳下の弟・太田吉彰選手は、現在、ベガルタ仙台に所属している。
「顔は似ていないんですが、弟と一緒のチームにいたことがある選手からは声とか走り方、ボールの蹴り方が似てると言われることもあります。弟の試合はだいたいチェックしていますし、連絡もよく取り合っていますよ。弟は僕の影響でサッカーを始めたみたいなんですが、僕はホンダ、弟はジュビロのジュニアユースだったので、一緒のチームでプレーしたのは小学校の低学年までなんです。親は両方の試合を楽しみにしてくれているみたいなので、僕は高校から寮に入っていたのもあって、元気な姿で長くプレーすることで親孝行になればいいと思いますね」

清水エスパルス在籍時、ジュビロ磐田にいた吉彰選手と、静岡ダービーで数分だけ同じピッチに立つことができた。
「それもいい思い出です。それまでは、どちらかが先発だともう一方がベンチスタートだったりして、なかなかチャンスがなかったんです。また対戦したいですね。今は僕がJ2にいるんで、まずは徳島で昇格しないと対戦できない。弟と対戦するためにも、J1の舞台に戻ってプレーしたいという気持ちは強いですし、それは僕だけでなくチームのみんなが強く思っていることで、クラブとしても目標に掲げているからこそ今、自分がここにいるわけですから」

兄弟で長くサッカーを続けられればいいと語る太田選手。今はサッカーを一生懸命やって、結果を出し続けていくことしか考えていないと言い切る。
「これまでを振り返ると、ただがむしゃらにやってきたなと…。サッカーの何がここまで自分を惹きつけるのか分かりませんが、子どもの頃から常にサッカーが生活の中心にあって、とにかくボールを蹴っている時間が楽しかった。相手の裏をかいたプレーや、その局面ごとに相手が何をするかを考えて相手の狙いを防ぐプレーも面白さがありますけど、何よりも負けていても最後まで何があるか分からない、本当に最後の最後に追いつくことができたり、勝ち越せたり、それがサッカーの魅力だと思います」

シーズンも後半に入り、試合に勝てるようになったことはチームにとって大きな自信になっている。
「あとはいいゲームをした次の試合も勝てることが大事。選手である限り、努力を惜しまず、あきらめることなく、勝ち続けていくことを自分自身でも追求しています。目標はあくまでJ1昇格。最後にチームメイトやサポーターとみんなで喜び合えるシーンをイメージして頑張っていきます」

太田 圭輔 - 自分の成長をピッチで体現していきたい

太田 圭輔

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