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Vol.47 福元 洋平

”新しい福元洋平”を
つくっていきたい

福元選手は大分トリニータのU-18在籍中の2005年、高校生の時にJリーグデビュー。その後は、年代別の代表の主将も経験し、ガンバ大阪を経て2009年からジェフユナイテッド千葉に在籍。昨シーズンは出場機会に恵まれず、心機一転、今シーズンから徳島でプレーしている。
「昨年は全く結果がついてこなくて、試合に出られないことで、改めて自分を見つめ直す機会になりました。自分のキャリアを振り返って、大分時代、ちょうど監督が変わった時に試合に出してもらえるようになり、高校3年生の時にJリーグデビューしたところから、これまでとは違った視点で顧みてみました。大分では、J2降格圏にいたチームが少しずつ順位を上げていく経験をすることもでき、それは当時の自分の状況を大きく変える出来事になりました。さらにU-19代表にも選出されプレーの機会をもらい、同年代の世界のトップレベルと対戦できたことは、今考えても自分の中で大きな財産になっていますし、あの経験がなかったらこんなにいろいろな人に出会う機会もなかったと思います。改めて振り返ってみた時に、どこかにそういったキャリアや肩書きに勝手に自分を縛りつけていたり、甘えていたところがあったなと。あの経験があったから今の自分があることは間違いありませんが、そこにとらわれず、これから“新しい福元洋平”をつくっていきたい。ゼロから頑張ろうという気持ちでヴォルティスに来たんです」

福元選手にとって4チーム目となるヴォルティスへの移籍を決めたのは、チームのポテンシャル、そしてグラウンドやクラブハウスなど、サッカーに集中できる環境が整っていることへの期待感が大きかったからだという。
「どのチームに行ってもしっかり結果を残したいという気持ちに変わりはありませんが、今シーズンがこれまでと違うのは、“自分を変えたい”という気持ちが強いこと。日々なりたい自分に近づけるように、昨日より今日うまくなれるように、そしてよりサッカーを楽しめるようになりたいと思って練習に取り組んでいます。どんな職業もそうだと思いますが、成長していこうという気持ちが何よりも欠かせないもの。それはサッカー選手も同じですし、自分のプレー次第で人生を切り拓いていきたいと思います。サッカー選手として成功したいというのもそうですが、1人の人間として成長していきたいですし、これまでの経験をいかすことも含めて、成長できるチャンスだと思っています」

福元 洋平

福元 洋平

ユース時代の恩師たちとの
出会いが自分を変えた

サッカーを始めたのは幼稚園生の時。少年サッカーチームの監督を務める父親の影響もあり、気づいたらボールを蹴っていたという。その後、地元のサッカーチームで本格的にサッカーを始め、大分トリニータU-15、U-18でプレーしてきた。
「当時の僕は試合中、熱くなるとチームメイトに対して文句を言ってしまうような選手でした。小学校時代から地域ではトップレベルにいましたし、今思い返すと自信もあったのだと思います。そんなふうに天狗になっていた自分の鼻をぽっきりと折ってくれたのが、当時、大分のジュニアユースの監督だった吉武博文監督(現・U-16日本代表監督)でした。“今、(おまえには)そんなことをやっている暇はないんじゃないか?”とはっきり言われたんです。そして、本当にいろいろなアドバイスや気づきをもらったのですが、納得することばかりでしたね。最初は素直に受け入れられなかったのですが、サッカーに対しては本当に厳しい監督でしたし、“この監督の言うことを全部吸収していけば、絶対にサッカーがうまくなれる”という確信が自分の心の中に芽生え始めていたので、全部聞いてついていこうと決めたんです。自分自身が“もっと強くなりたい”と思った時期と重なったこともありますが、あの時、吉武監督に出会っていなかったら今の自分は全く違った人生を歩んでいたと思います」

他にも大分高等高校サッカー部や大分トリニータのユースなどで、たくさんの恩師との出会いがあった。
「当時、大分トリニータユースの監督を務めていた皇甫官(ファンボカン)監督には、礼儀をはじめ、サッカー選手である前に人として大切なことを教えてもらいました。高校の監督やコーチなど、いろいろな人に出会えて今の自分を作ってもらえたんだなと感謝しています」

福元 洋平

福元 洋平

福元 洋平

サブの時期に
自分を見つめ直す

3月の開幕戦にスタメンとして出場した福元選手。開幕戦の出場はキャリア初だという。だが、今シーズン、レギュラーのポジション争いが厳しいヴォルティスで、福元選手も4月後半から8月まではサブにまわることが多かった。
「昨シーズンよりは試合に出させてもらっていますが、満足はしていません。そして、試合に出たシーズン序盤はチームが勝利できず、結果を出せなかったことに悔しさが残っています。その後、サブの時期に改めて自分を見つめ直し、監督やコーチに指導を受ける中で今の自分の課題を見つけることができました。次に試合に出た時、前と同じ自分では意味がないので、その後は自分の課題に正面から向き合い重点的に取り組んできました。9月からまた試合に出場する機会が増え、これからもまだピッチで表現できるチャンスがあるので、もっともっとレベルアップしなければいけないと思っています。今シーズン、自分の中で明確に変わった点は、チャンスというのはどの選手にもあるし、でもそれはもらうものではなく自分でつかむものなんだと思うようになったことです」

シーズンも残りわずかとなり、厳しい戦いが続く中、支えは家族の存在だという。もうすぐ2歳になるという息子の話になると、表情が一変。とても柔らかい表情になった。
「しゃべり始めて、最近は2言目が出るようになったのですが、かわいいですね。成長が楽しみです。父親は楽しいだけで、母親は大変かもしれないですけれど(笑)。もう少し大きくなったら、一緒にボールを蹴って遊びたいですね」

いよいよ残り試合も数試合となった今、改めて基本に戻り、しっかり戦っていきたいと語る。
「チームが得点もできるようになったからこそ、もっと守備を締め直さないといけません。自分としては身体を張って、常に気持ちの入ったプレーを見せていきたいです。センターバックというポジションなので、相手のフォワードには絶対に負けたくないですし、チャンスがあれば点も取っていきたいです。シーズンの結果が目に見えてくる時期ですが目の前の一戦一戦に集中し、応援してくれる人たちのために結果を出していくことが大切だと思っています。これから残り試合は全部勝つつもりでいますし、どんな状況の時もスタジアムに足を運んでくれるサポーターの方々に戦っている姿、勝つ姿を見せたいと思っているので、応援よろしくお願いします」

福元 洋平 - 気持ちの入ったプレーを見せていきたい

福元 洋平

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