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Vol.61 柴崎 晃誠

自分にもチームにも
まだ、やるべきことがある

川崎フロンターレから期限付き移籍していた東京ヴェルディを経て、今シーズン、ヴォルティスに加入。キャンプでは手応えも感じつつ開幕を迎えた。
「これはいける、と思ってシーズンには入りましたが、実際にキャンプでやってきたことや監督がずっと言い続けてきたことが生きてきたのは、シーズン後半戦に入ってからになってしまったと思います」

なかなか勝ちが続かなかったシーズン前半を経て、チームは7月の第22節から9月の第33節まで無敗を続けた。だが10月に入ってから連敗を喫し、今はプレーオフ圏内を争う戦いになっている。
「自分にもチームにも、まだ、やるべきことがたくさんあります。今シーズン、守備がきちんとできて、カウンターがうまくハマったときは勝ってきましたが、中盤で相手を崩して攻撃というシーンは決して多くありませんでした。だから、例えば中盤でのワンツーだったり、フォワードにボールを当ててスルーパスを出すといったプレーをもっと増やしたいですね。相手チームに守備を固められた中で崩していくことも、もっとやっていかなければいけないと思っています。誰かが動いたら空いたスペースにすばやく入るなど、一人ひとりがお互いの動きを見たり、イメージしながらやっていくことを大事にしたいです」

シーズンのスタート当初、「10得点、10アシスト」を目標に掲げていた柴崎選手だが、第39節までで6得点2アシストとなっている。
「得点することを常に考えてきました。でも、その反面、1点を取る難しさも痛感しています。決めるチャンスはもっとあったのに、決めきれなかったという悔しさは大きいです。自分が得意とするミドルシュートを打つ回数も少ないので、もっと積極的に入れていきたい。ボランチとしては守備もしっかりやった上で、相手に引かれたときであっても、少ないチャンスをきちんとものにしていきたいですね」

柴崎 晃誠

柴崎 晃誠

柴崎 晃誠

小学生の頃は基礎練習
ばかりしていた

柴崎選手は長崎県国見町(現・雲仙市)出身。兄の影響で小学校1年生の時、地元の国見サッカークラブでサッカーを始めた。
「小学生の頃はドリブルなど、基礎練習ばかりしていましたね。足も速くて、ドリブラーだったんですよ。今の自分の技術の基礎は小学校の時に培われたものです」

地元の国見町立国見中学校に進み、高校はサッカーの強豪校として知られる長崎県立国見高校に進学する。
「高校の時からボランチでした。すっと前にパスを出して裏のスペースに走るプレーが得意でしたね。両足で蹴れるようになったのも高校の時からです。小嶺先生(現・長崎総合科学大学附属高等学校サッカー部小嶺忠敏総監督)に指導を受けたのも大きく、コーナーキックも両足で蹴っていました」

高校卒業後は初めて地元を離れ、東京の国士舘大学に進む。そして、大学在学中に練習に参加していた東京ヴェルディで、2007年にプロとしてのスタートを切った。

加入1年目、J2に所属していた東京ヴェルディは、翌シーズンにJ1昇格を達成する。加入1年目の2007シーズン、柴崎選手の出場試合数はリーグ戦6試合だったが、翌2008シーズンはJ1リーグで21試合に出場。だが、2009シーズンは再びJ2に降格。柴崎選手は47試合に出場し、7得点を挙げたが、翌シーズンも昇格することはできなかった。

その後、2010シーズンは35試合に出場し、中盤の核、そしてチームの中心的な選手として成長する。その活躍が注目され、2011年にはJ1リーグの川崎フロンターレに移籍。その年にキリンカップサッカー2011にも招集され、U-18以来となる日本代表に選出されている。

東京ヴェルディで21試合、川崎フロンターレで39試合、合計60試合J1でリーグ戦に出場してきた経験から、自分もチームもJ1で通用するという自負がある。
「J1とJ2との一番の違いは、個のレベルの高さです。自分たちが攻撃するときの相手ディフェンスの寄せも速いですし、読みもうまいから駆け引きも面白い。相手のミス1つでも確実に自分たちのものにするので、そういうところも勉強になりました。J1に昇格して、よりレベルの高い環境でプレーしたいですね」

柴崎 晃誠

柴崎 晃誠

自分らしく動けて、得点できるのがボランチ

2012年7月、川崎フロンターレから東京ヴェルディに期限付き移籍する。そして、今シーズンからヴォルティスへ。これまでの所属チームでもさまざまな選手とコンビを組み、ボランチとして活躍してきた。
「少しでも多くボールを持ちたいという気持ちが強いんです。そういう自分にとって、一番自分らしく動けて、得点できるのがボランチだと思っています。特にボールにさわりながら空いたスペースに飛び出して得点したり、ボールをつなぎながらワンツーで抜け出すプレーが好きですね。それだけに自分が攻撃にまわってもしっかり守備をしてくれる、うまい選手とコンビを組むと本当にやりやすいです。例えば2010シーズンに東京ヴェルディでコンビを組んだ佐伯さん(佐伯直哉氏・2012シーズンで引退)がまさにそういう選手で、おかげでのびのびと自由にプレーさせてもらっていました」

ヴォルティスで最も多くボランチのコンビを組んでいるのが濱田武選手だ。
「濱田さんとのコンビは最高です。僕が上がっても、濱田さんがちゃんと残って守ってくれるので安心感があります。攻撃にもたくさん絡めるし、近くでパス交換をしてボールを回すこともあるのですが、相手に取られる気がしませんし、そこからチャンスを作り出せるという感じがしています。お互いにそんなにたくさん話をしているわけではないのですが、感覚的にとても合っているんだと思います」

そんな濱田選手とのボランチを組める試合も残り少なくなった。いよいよリーグ戦も残り2試合だ。
「昇格するために、プレーオフに向けてラストパスなど、ペナルティエリアでの精度をもっと上げていきたい。そのためには、やはり練習しかないんです。練習でくり返し動きを合わせて、試合中も選手同士、今まで以上に声をかけ合いながらやっていかなきゃいけない。そして、チームが同じ方向を見て、一丸となって最後まで戦っていかなければ、結果はついてこないと思います。残り2試合、勝ち切るために、そして昇格するために、何をすべきかを考えながら戦っていきたい。これほどプレシャーがかかる試合は1年を通してあまりないでしょう。でも、ファン・サポーター、お客さんもいつも以上に注目してくれると思いますから、そのプレッシャーを楽しんでしまいたいですね。その中で活躍して、自分もチームも上のステップに進みたいです」

柴崎 晃誠 ~ 自分もチームも上のステップに進みたい

柴崎 晃誠

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