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Vol.77 長谷川 徹

個人もレベルアップする
必要性を痛感した
昨シーズン

昨シーズンの最終戦となった第34節ガンバ大阪戦終了後、チームのMIP(Most Impressive Player)を受賞した。
「うれしいというよりも驚きました。昨シーズンは自分が出場した試合で相手に得点されてしまい、勝ち点を取れなかった悔しさが大きく、むしろ貢献できなかったという想いのほうが強いので、自分にはふさわしくない賞だと思ってしまう部分もあります。もし、たくさんセーブしたことに対しての評価だとすれば、それほどゴールを狙われたということになりますから、それはそれで悔しいということもありますしね」

だが、失点しても、パフォーマンスを下げることなく最後までゴールを守り抜く姿勢に対する評価は高い。第14節鹿島アントラーズ戦では前半に1失点したものの、後半は相手の決定機をことごとく防いだ上に反撃のチャンスに変えた。さらに後半終了間際にはチームが10人で戦わなければいけない状況となったが、最後までゴールを守り抜いた。
「相手にシュートを打たれて、ボールを持たれている厳しい状況が続いても、ピンチの後に攻撃のチャンスはあるものだから、ここは踏ん張って凌ごう、我慢しようとみんなで言い合っていました。やはりゴールキーパー1人では守れないので、どうしたらみんなでうまく守れるかという話し合いはよくしていましたね。チームは同じ方向を向いてまとまっていたし、ディフェンスを中心に選手たちは一生懸命守ってくれていたけれど、最後のところで自分が止められなかったこともあり、なかなか結果につながらなかったのが残念です」

チームとしても、そして個人としても苦しかった昨シーズンを終え、何を感じたのだろう。
「そんなところから決められるのか、そこまで見ていたのかと、ピッチではシュートはもちろん、パス、クロスでもレベルの違いを痛感させられました。自分がシュートを防げなかった試合は、全てどんなふうにシュートを入れられたかを覚えているほどです。シーズンを通じて痛感したのは、まずは個人がレベルアップしなければJ1では戦えないということでした」

※MIP:2014シーズンを通じて、最も県民のみなさんに強い印象を与え、全国に向けて「徳島」を大いにPRしてくれた選手を1名、サポーターの投票により決定し「MIP(Most Impressive Player)選手」として表彰しました。(協力:徳島県及び徳島ヴォルティスホームタウン協議会)

初めて経験した
シーズンを通しての出場

長谷川選手は2011シーズン中に名古屋グランパスからの期限付き移籍後、2012シーズンにヴォルティスに完全移籍した。2012シーズンの9月にヴォルティスで初出場を果たし、2013シーズンは6試合に出場。そして昨シーズンは、第8節から最終戦まで1試合を除くすべての試合に出場を果たした。
「2013シーズンに出場の機会をもらったにもかかわらず、試合で結果を出すことができず、せっかくのチャンスをつかむことができませんでした。その悔しさがあったから、昨シーズンは今度こそ結果につなげたかった。自分が0点で抑えて勝つことで、来シーズンもJ1でプレーしたいという気持ちが原動力になりました」

シーズンを通して試合に出場するのは、プロ選手になってから初めての経験だ。
「1試合終わった後の体の変化など、以前は感じなかったことがたくさんありました。軽い捻挫や肉離れなどはしょっちゅうでしたが、そんなことを気にしていられないほど、チームとしても自分としても結果を出すことだけに集中して次の試合までの1週間を過ごしていました。おかげでケアの仕方などもずいぶん覚えましたね。やってみたからこそ分かったことがたくさんあり、やはり経験を積むことが大事だと実感しました。それをJ1という場で体験できたことはとても貴重なので、昨シーズンの経験を無駄にせずに自分にとってプラスに変えていきたいです」

2人のキーパーに
刺激を受けている

今シーズン、ヴォルティスは2人のゴールキーパーが加入。昨シーズンを知るゴールキーパーは長谷川選手のみとなった。1つしかないポジションであり、2人ともキャリアを積んできた選手だけに、正キーパーのポジション争いは必至だ。
「昨シーズンの出場経験なんてもう関係ありません。正直なところ、誰が開幕戦でゴールマウスに立っているか分からない状態です。2人ともうまい選手ですし、それぞれ特長があるので、自分もふだんの練習から刺激を受けています。モチベーションも上がっているので、お互いに成長していきたいですね。今は強い気持ちを持って、自分のできることをがむしゃらにやっていきたいです」

ゴールキーパーは昨シーズンの4人体制から3人体制に。さらにチーム全体では11人の選手が加入し、メンバーも大きく変わった。
「やはり気持ちも新たになります。昨シーズンはホームで勝てなかった悔しさがありますし、どんな状況でも勝ちに貢献していけるように頑張りたいです。ヴォルティスは創立10年でJ1に昇格しました。その後、降格しましたが、その歴史が強みになると思うので、クラブ、チーム、ファン・サポーター、地域が1つになって結束して挑むことができたら、きっとJ1復帰を達成できると思います」

昇格、降格の歴史が強みになる

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