
2024シーズンは4年ぶりの「四国ダービー」が開催された。5月3日(金・祝)、ポカリスエットスタジアムでの第1戦には12,227人が来場し、スタジアムの雰囲気がピッチに伝わり熱い戦いが繰り広げられた。試合前半は愛媛FCがテンポよくボールを回してきたのに対して、ホームのヴォルティスがまず球際で相手に食らいつく展開。次第にペースを掴んでいくが決定機にはなかなか至らず、終盤は選手交代を含めて攻撃に出て総力戦の様相となったがスコアレスドローに終わった。
8月3日(土)にアウェイで開催された第2戦はヴォルティスが9位まで順位を上げて迎えた一戦となり、プレーオフ圏内を狙うためにも勝利が義務付けられた一戦。前半は岩尾と永木が中盤で中心となってボールを保持して優位に進める。23分に機を見た岩尾の素晴らしいフリーランニングからペナルティエリア内へ侵入し、最後は坪井が決めて先制に成功する。後半は愛媛FCの縦への推進力が光り守備に回る機会が多くなる苦しい展開ではあったが、最後は守備陣が踏ん張り無失点。1-0で勝利を掴み、通算成績を19勝7分10敗とした。
今シーズンの四国ダービーも昨年同様に球際でのバトルを含めて気持ちの入った熱い試合展開が予想される。ヴォルティスはボールへの寄せと組織での守備は昨シーズン以上に整備されており、愛媛FCがそこを崩すことは容易ではないはずだ。対する愛媛FCは序盤で勝利に見放されていただけに、この一戦にチームの浮上を懸けて相当な意気込みで来ることは間違いない。
徳島ヴォルティスと愛媛FCによる2006年から続く伝統のダービーマッチである「四国ダービー」。今シーズンもピッチで熱い戦いを繰り広げる選手達にスタジアムで熱い思いを届けていただき、徳島の力を結集させて勝利を掴みたい。