徳島ヴォルティス

REPORT

COMMENT

監督
増田 功作

ホームゲームでは決して負けてはいけないと思っています。その中で敗戦してしまい、見に来てくれたファン・サポーターの皆さんに申し訳なく思います。

前半から準備してきたもの、プレッシングであったり侵入、あとは侵入する前の作りのところに関して選手たちが狙いを持って体現してくれました。

水戸さんがビルドアップ時にアンカーを作って4-3-3のようにしてきた中で、選手たちも(後ろが)4枚と3枚を想定してトレーニングした通り、前線の渡、杉森、杉本を中心に児玉と鹿沼が相手を見ながらプレッシングをかけて、奪ってからのサイドからの崩しや侵入は非常に良かったと思います。そこで1点もしくは2点取りたかったというのはあります。

後半も最初はそれほど相手も戦い方を変えてきていなかったので、ミスからの失点でしたが、あそこのクオリティに関しては相手を褒めるしかないかなと思います。ただその後にブロックを敷いた相手に対して、後ろの(ボールの)動かし方や勇気を持って前に付けたり、そこからボックス内への侵入を目指しました。何度かパワープレーヤーの玄や高田が左サイドからチャンスを作りましたが、決め切って追いつきたかったです。

後ろの動かし方やテンポ、あとは勇気を持ってボールを付けるところは、もっとトレーニングでやっていかなくてはいけないと思います。今日出た課題を次につなげて、富山戦に向けてしっかり準備していきたいと思います。

Q 前半15分ほど攻守に機能していた要因と、その後少し均衡してきた要因はどこにあったと思いますか?

相手のアンカーを消しながらしっかりと相手の最終ラインへのプレッシングと距離感、後ろは狙いを持ったラインコントロールを含めて非常にコンパクトで良い守備から攻撃ができていました。

またビルドアップに関しても左サイドは杉本がカイケのところ、あとは高木とバランスを取りながら内と外を使い分けながら良い形で侵入できていました。右サイドも杉森が少し内側に入って、児玉と鹿沼の背中でいい形でボールを引き出すことができていた部分もあり、逆に来なければ児玉と鹿沼がフリーになるというところで山越やカイケからいい形で侵入できたと思います。

(前半15分くらいから)左右の中盤の選手を入れ替えてきました。立ち位置のところを含めてうちもそれほど崩れていませんでしたが、目線を変えてきたそこの対応でブロックが少し下がりました。ただしミドルからローの守備に関してはしっかりできていたので、それほど危ない場面はなかったと思います。

Q 後半カイケ選手を青木選手に交代しました。どういった変化を与えようとしましたか?

ミスは誰にでもあるので取り返せる時間帯でもありましたが、失点後のリズムやいろいろなもの、前半できたものがシンプルにできなくなっていたので、青木のところからずらして2トップ脇から侵入して、サイドを変えたり縦に入れていきたい狙いがありました。(左利きで)オープン(スタンス)でボールを持てて、相手選手をしっかり引っ張り出したい狙いがあって代えました。

Q その後、前進するのに苦戦する時間がありピッチ内で答えを出しあぐねている中で、3枚交代も含めてどういった策を与えましたか?

相手がしっかりブロックを組んできていましたが、怖がらず勇気を持って山田や山越、青木からもう少し縦に刺せるような角度でボールを受けてほしいと。そこでずらせればボランチや前のシャドーの選手が見えると思うんですけど、奪われた時の相手のカウンターも鋭かったので、なかなか縦に刺せず外回しになってしまいました。技術のある選手たちなので、そこで勇気を持ってしっかり縦に刺し、そこからコンビネーションを出しサイドで時間とスペースを作って、途中から高田とジョアンをサイドに張らせて、そこで仕掛けてサイドから侵入したかったです。

Q 前半にもパスミスからシュートまで持ち込まれる場面がありました。ハーフタイムではどんな指示をしましたか?

ミスは誰にでもあるのでそれがチームとしてのポジショニングが狙いを持ってできていないのであれば修正しますが、個人的な、しかもチャレンジした上でのミスであれば、同じことを繰り返しているようではなかったのでそれほど修正は加えませんでした。ただ山田がボールを持って前に持ち出した時に、山越とカイケがもう一つポジションを前に取る事で、両サイドの高木とエウシーニョもひとつ前でかかわれるようになるので、修正したのはその点くらいです。

Q 後半の最初にも山越選手が少し高い位置を取って変化を加えたのでしょうか?

そうですね。山田がスペースと時間を持っていて、山越とカイケにパスを出した時に相手はプレスのスイッチを入れてくるような形でした。山越が1つ前に侵入できるとその先の杉森やエウシーニョのところでスペースと時間ができると思っていたので、それはいつもやっていることなのでよかったかなと。ただミスだと思います。奪った後のミスもありますが、もちろん90分間でミスのない試合というのはないと思いますけど、そこを相手がクオリティ高く決めてきた質に関しては相手を褒めるしかないと思います。

DF 18
エウシーニョ

Q 立ち上がりはいい入りができていたと思います。準備してきたことが上手くはまったのでしょうか?

準備してきたものが前半15分くらいまでは出せたと思います。ただ我々のホームですし勝たなくてはいけないです。我々ももっと試合を楽しまなくていけない。最初の15分は良かったけどその後はどうだったのか。そのまま終えてしまったのが悔しいですし、もっと試合に入り込まないといけないし、もっと楽しまないといけないです。

Q ボール回しに苦労しているように見えました。自分たちに理由があったのか相手の守備が上手かったのか?

我々にも足りなかった部分もあるし相手の守備がよかった部分もありますし、どちらもあると思います。
その中で自分たちにフォーカスすると、意図のあるプレー、我々がやろうとしていることに対して今のパスは必要なのかどうかどうか。中に差し込んで3人目を見つけるという場面をもう少し意識するべきかなと思います。失点してからは相手がリズムを上げてきた部分もありますが、我々にも焦りがあったりリズムに飲み込まれたというと大げさですけど、相手のリズムに負けてしまった部分も多少あると思います。

Q まさに今おっしゃった部分が試合に入り込むであったり試合を楽しむ部分につながってくるわけですね。

そうですね。試合に入り込んで楽しまなくてはいけないですし、みんなが同じ絵を描かなくてはいけないと思います。例えば僕がこうしたいと思っていても他の選手が違う事をしようとしていれば合わなくなってしまいます。

また試合のリズムが遅くなったとしても、遅いから上手くできていないというわけではなくて、シンプルに焦らずにプレーしていきたいです。全てのプレーに意味があると思うので、そういったものを有効に使うべきだと思います。パス回しが遅くなったらといっても試合に入り込んでいないわけではなくて、時間を守るというかその状況をリスペクトすることも大事です。我々の目的は何なのか、どこまでボールを持っていきたいのかを考えながらプレーしたいです。
日々の練習から改善していくしかないです。今日は残念ながら負けてしまいましたが、状況を変えられるのは我々だけですし、週明けから次の試合に向けてしっかりトレーニングしていきたいです。

DF 42
高木 友也

Q 前半に2本くらい惜しいシーンがありましたね。

決めたかったです。本当に自分の決定力不足、それに尽きると思います。

Q 前半の攻撃についてはどのような印象を持っていますか?

自分が下がったりピン止めのようにワイドに張った時に、空いたスペースへ杉本選手が落ちてくる事で何度も前進することができていたので、インテリオールとの関係は良かったと思います。自分が受けた瞬間に杉本選手や渡選手が背後のスペースに走り込み、そこに起点を作ることで上手く前進できていたと思います。

Q 攻撃ではどんな狙いを持っていましたか。

右と左では少し違いますが、相手のSBが食いついてきた背後で起点を作ることが1つあったと思います。そこで相手を押し下げることはできていましたが、最後の質や今日はクロスに入ってくる枚数が少なかったので、クロスを入れるのを止めてしまった場面もありました。もう少し厚みを加えられたらよかったと思います。

Q 大分戦に比べると決定機の質や数が多くなかったように思います。

それでも決められるチャンスは幾つかあったので、そこで決め切る技術があればよかったと思います。

Q 富山戦に向けてコメントをお願いします。

今日は試合前にサポーターの皆さんが肩を組んで一体感を出してくれていた中で結果を出せず悔しいです。次の試合では絶対に勝ちたいです。

MF 7
児玉 駿斗

Q 今日の試合を振り返ってみてください。

どちらに転んでもおかしくない試合でしたが、結果負けているので、内容も大事ですが失点した後の勢いというか、チャンスをもっと作らないといけないですし、1点取られたとしても2点取ればいいというマインドがもっと必要じゃないんかなと思います。

Q チームの抱えている課題はどこだと思いますか?

前半もすごくチャンスはありましたし、後半にもピックアップして前にボールをつけてという良い流れもすごいありました。(決定力が)課題と言えば課題ですが、全員が点を取りたいと思っているので、1つ入れば力みも消えて良くなると思います。

Q CBのボールのピックアップに来た時に、前線とディフェンスが2ラインになっているような場面が多く、出しどころに困っていた印象です。

相手が僕に来ていればCBがボールを運べばいいですし、空いたスペースを上手く使うことが大事だと思います。

Q まずは裏を狙いたかった?

一番ゴールに近いので背後が空いていればまずそこを狙いますし、前半もそうでした。後半は相手も(得点したことで)しっかり引いていたので、使うところ使わないところをはっきりして。また誰が蹴るのかも大事だと思います。DFラインから蹴っても相手からしたら狙いやすいし、中盤がピックアップしてからであれば相手も狙いにくいので。今日はすごくボールをピックアップして前につなげてチャンスになった場面もあったので、それは続けていってゲームをコントロールしていければいいなと思います。

Q ここまでの10節を振り返って。

もっと怖がらずにチャレンジすることを増やしていきたいです。もちろん失敗することもありますが取り返せばいいので。失敗にビビっていたら勝てるものも勝てないしいいサッカーもできないと思います。10節終わりましたがそこはやるべきことなので、率先してやっていきたいです。

徳島ヴォルティス公認ファンサイト
「ヴォルティススタジアム」では、
試合後のコメントや試合レポートなども掲載しております。

ヴォルティススタジアム