徳島ヴォルティス

REPORT

COMMENT

監督
増田 功作

まずは今日の試合に勝利することができ、選手たちもハードワークしてくれました。そしてこの連戦中、誰一人下を向くことなくファイティングポーズを取りながら最後まで戦ってくれました。

前半は甲府さんがメンバーを代えてきたので、準備してきたものが出せない難しい時間があり、押し込まれる時間やセットプレーを多く与えてしまいました。ただ甲府さんのストロングポイントであるセットプレーで失点しなかったことは非常に大きかったと思います。後半はしっかりと相手に対しての守備の狙い、奪ってからの狙いを選手たちが愚直に体現してくれました。

今日は(杉本)太郎がスーパーなゴールを決めてくれました。仙台戦でも同じようなシーンでゴールを奪えなかったので、全体練習後に毎日トレーニングしていました。その結果が今日出たと思います。そしてトニー(アンデルソン)は、キャンプでケガをしてチームへの合流が遅れてしまいましたが、トレーナー陣やフィジカルコーチの下で献身的にリハビリに取り組み、チームのために戻るんだという思いでやってくれたことが今日のゴールにつながったと思います。

連戦で今日は気温も上がり苦しい中でしたが、勝点3を取れたのは徳島に残っている選手たちやパワープレーヤーも含めたチーム全員で勝ち取った勝点3だと思います。中2日で鳥栖戦が来ますが、チーム全員でいい準備をして臨みたいと思います。

Q 2点目のシーンについて。セットプレーに変化を加えてきましたが、準備してきたものですか?

森戸コーチと阿部コーチが本当にいい準備をしてくれています。選手たちも臨機応変に相手の立ち位置を見ながらやってくれていますが、いろいろな準備があってこその得点だと思うので、あのゴールが生まれて非常に良かったと思います。

Q トニーアンデルソン選手について。

自分のトレーニングが終わった後でも戦術トレーニングなどの全体練習を見て、チームが何をやってどんなことを要求しているのかを常に見ていました。まだ彼がランニングのみでボールを蹴れない時でもピッチで見ている姿を何度も見ているので、全体練習に合流してからスムーズに入れたのはそういったことが大きいと思います。

Q グラウンドだけでなくビデオなどでも見ていて共有していたのでしょうか。

(練習のビデオを見ることは)もちろんコーチ陣ともやっていますが、ピッチで見ているシーンが多かったですね。エウシーニョという本当に素晴らしい経験のある選手もいますし、今年はブラジル人の選手たちがみんなで練習後に情報共有している姿も多かったので、そういったこともこの結果につながっていると思います。

Q 「前半難しい時間があった」ということですが、どの辺の想定が外れたのか。それをハーフタイムにどんな修正したのでしょうか?

外れたわけではないのですが、相手のビルドアップを作ってくるポジションの選手が想定していたものと違っていました。あとはそれほど変わってはいませんでした。ボールホルダーにプレッシャーをかけるためには、全員が連動して同じタイミングで同じ絵を描けることが重要ですが、1つ外れてしまうと難しい部分があります。そこの部分をハーフタイムに調整しました。

MF 10
杉本 太郎

Q ゴールシーンを振り返って

奪った後は速くというのを常に意識していますし、今シーズンはあの形を練習していたのでそれが実ってよかったです。コースというよりもインパクトが大事で、ボールが足の甲に当たって乗れば強いシュートが打てると練習からやっていました。

全体練習後に、「太郎、やるか」と言っていつもミドルシュートの練習に付き合ってくれる(長谷川)徹さんのおかげで今日のゴールがあったと思うので感謝したいです。それに付き合ってくれているスタッフにも感謝しています。蹴り方は阿部コーチに教わって、森戸コーチやゲルトヘッドコーチにも付き合ってもらっていました。

Q 前半は試合展開としても難しかったと思います。

甲府がボランチを落として後ろに人数をかけてきたので、ピックアップする選手に対して誰がマークに行くのかがはっきりしていませんでした。そこに対してプレッシャーに掛けに行った時、逆にサイドの背後を何度か突かれてしまいました。

Q 鳥栖戦に向けて。

秋田戦では多くのメンバーが代わりましたが、良い試合を見せて勝利してくれました。あの経験がなければ、今日のような良くない試合の流れの中で2-0まではいけなかったと思います。あの試合から続いている良い流れのおかげで勝てたと思いますので、秋田戦に出たメンバーに感謝したいです。今はチームとして良い結果が残せていて、チームの中で良い高め合いができていると思います。1人1人の選手が自分のプレーで証明して、お互いを認め合えるようになってくればさらに良いチームになっていくと思います。そのために鳥栖戦にも勝ちたいと思います。

FW 9
トニー アンデルソン

Q ゴールについて。

素直に嬉しいです。

ショートコーナーはいつも練習していますが、その後はアドリブで臨機応変に対応できたと思います。児玉選手もボールを受けに来てくれたので上手く繋がりました。そこからいいクロスが上がってきたのでいいフィニッシュができました。児玉選手のクロスは完璧でした。

Q ゴールパフォーマンスも派手でしたね。

モチベーションというかテンションを上げるためにという意図もありましたし、前半苦しんだ中で変な重みを取るために、またチームとしての一体感を作るためにああいったことをしました。

Q ヒーローインタビュー後に挨拶に行った際にもサポーターの皆さんとハイタッチしていましたね。

いつも遠いところまで掛けつけてくれていますし、サポーターの皆さんが後押ししてくれているので、何かしてあげたいなと思いました。サポーターの皆さんに挨拶してリスペクトを見せたかったんです。

Q ルーカス選手とのダンスは練習していたんですか?

試合の前日や遠征先のホテルでも練習していますし、ああやって我々の明るさを応援してくれている人たちに見せたいと思っています。今度はルーカスが決めた時にもやりたいですね。

Q 足元の技術も高いですがヘディングも得意なんですね。

どちらかといえばビルドアップからのシュートの方が得意ですね。ヘディングはそれほど得意ではないですが、練習から磨いている部分でもあります。練習の成果が出ました。

Q キャンプ中の怪我から復帰してきた心境について。

怪我は突然するものなので、ショックで落ち込むこともありました。復帰まで期間は長かったのですが、メンタル面やフィジカル面をできるだけ強くいられるようにと考えていました。そのために心身の補強もしてきました。こうやってみんなに自分のいいところを見てもらえるようにずっと準備してきました。

MF 7
児玉 駿斗

3連勝できたのは本当にチーム力だと思うので、次の試合にも繋げていきたいと思います。

Q 2点目のアシストシーンについて。

トニーとは来日してからずっと相性が良くて、練習でも似たような形でアシストしていました。誰が触ってもいいようなボールを蹴りましたが、そこでトニーが決めるあたりはやっぱり相性が良いんだなと思いました。

Q 前半は相手のプレッシャーもあり少し苦しい試合になりました。どんな変化をつけようと思っていましたか?

高い位置でボールをキープして前との距離を近くしたかったんですが、それほど上手くいかなかったので、ずらして流れを引き寄せることを狙っていました。耐える時間が長くなりましたが、ゼロで抑えられたのはチームの力だと思います。

Q 後半は少し構えた形になりましたが、その成果は?

後ろからパスを刺したり前を向いたりすることが多い相手なので、自分たちが引いたことで刺すことが難くなったと思います。逆に僕らには前に良い選手がいるのでカウンターを狙いやくすくなったことで、相手の嫌がるとこができていたと思います。(後ろに)重くなり過ぎず、失点もしなかったので狙いは良かったと思います。

Q 秋田戦も今日も、メンバーを入れ替えて臨みました。

誰が出てもチーム力が上がっていることはすごく良いことだと思います。個人としては結果を出し続けたいので(アシストで)数字を残すことができたことは嬉しいですし、チームとして連勝ができたことも大きいです。これを継続してやっていきたいです。

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