徳島ヴォルティス

REPORT

COMMENT

監督
増田 功作

まず1万3千人を超える方にスタジアムへお越しいただいて、選手を後押ししていただいた事が今日の勝利につながったんじゃないかと思います。J2では今節3番目に多い観客数だったと聞いています。今後は1番を目指して、たくさんのお客さんをお越しいただけるような試合を自分たちが体現できればと思います。

試合内容については、愛媛さんが前からアグレッシブに来るという事で、まずは相手の背後のスペースを使うところと手前を使うところの仕組みを準備してきました。手前のところの使い方で少し上手くいかなかった部分がありましたが、何本か相手のスペースを使いながらゴールに迫ったシーンは3回ほどありました。ただああいったとことで決め切るところはまだまだ足りないのかなと。ただあそこまでいけているのは非常に重要でした。

今日初スタメンだったローレンス デイビッドも多少緊張のある中で自分の力を発揮して、100%を前半で出し切る気概を持ってやってくれました。今日のこの観客数が集まったホームゲームで、彼が勝利に貢献してくれたのは大きかったと思います。

後半は途中で押し込む時間もあった中で、(杉本)太郎が入ったことによってより中盤を使いたかったので、それと前にターゲットとして2人置きたかったので途中から(坪井)清志郎を入れて2トップ気味にして、相手DFの間に立てるようにしました。いい形で清志郎の粘りからルーカスが抜け出して点を取ってくれたのは非常に良かったんじゃないかと思います。

ただその後の時間帯、愛媛さんも少し立ち位置を変えてきた中で、特に中盤が押し込まれてサイドにボールが出た時の(ボールへの)アプローチの強度は非常に低くて、何回も中央へボールを刺されたりクロスを上げられたりするシーンが多くなってしまいました。あのようなシーンを増やしてしまうと、クオリティが高い選手だったり1本合ってしまうと失点につながるので、そういった部分が課題かなと思います。

あとはボールを奪った後に、もう少し相手を見ながらボールを動かすことをやっていかないと、ずっと守備になってしまうとなかなか難しいので、そのへんは一日では無理なので、次の試合に向けて毎日の練習の中で積み上げていきたいと思います。

Q スタメンにローレンスデイビッド選手が入って両サイドに槍があるような形で、中盤に永木選手が入りました。前半の入りはどんな事を想定していましたか?

高木を少し内側に入れて、相手の3枚がどちらに出てくるのか見ていて、出てきたところのスペースを使いたかったです。ルーカス1人だけだと相手も出どころを限定しやすいですけど、2枚置くことによって両ワイドでできたスペースを上手く使いたい意図がありました。

Q 後半は杉本選手を投入しましたが、なかなか攻め込むことができないように見えました。どのように攻めていこうと思われていました?

まず(杉本)太郎には相手を見ながら相手ボランチの背中や、青木がボールを持った時に高木と阿吽の呼吸でサイドのスペースを使う事を意識してもらいたい意図がありました。ただ、なかなかそこが上手く使えなかったので、(坪井)清志郎を入れてはっきりと2トップの形で、鹿沼をアンカーにした中盤を3枚にしました。相手の1トップ2シャドーの背中を上手く使いながら、ボランチが出てきたところを太郎やシゲ(重廣)が上手く使えるような状況を作りたかったです。そこから奥に出てくれば、その後ろはマンツーマンになるので、そういった形で背後を取れればと思っていました。

Q 「サイドにボールが出た時のボールのアプローチの強度は非常に低かった」ということでしたが、理想としてはどうなればよかったでしょうか?また今日は最終的に守り切れましたが、それは及第点なのか課題なのか教えてください。

サイドへのアプローチですが、相手が低い位置にサイドの選手を置いて4-4-2っぽくしてきて、相手SBに関しては3ボランチの重廣や太郎がスライドして、それを超えてきたらWBの(柳澤)亘や(高木)友也が出ていく判断が曖昧になってしまって、中盤の3枚の脇を使われてしまい、シゲ(重廣)と太郎が引っ張られてしまいました。後ろのコシ(山越)やカイケの3バックがもっとスライドを早くして押し出してあげれば、それに関しては改善できたんじゃないかと思います。
2つ目の質問についてですが、守れた中で今日はゼロでしたが、意図的にボールを奪えていたわけではないで課題が残った印象です。

Q  ローレンスデイビッド選手ですが、前半45分で交代させる想定だったのでしょうか?

いや、していないです。本人とも話をして(決めました)。交代の回数も決まっていますし、スタートして5~10分で無理という判断になるのであれば、ハーフタイムでの交代なら(交代選手に)戦術面も含めた説明もできるので、あのタイミングで行いました。

Q 前半はスピードが武器の2人が揃って、何度も相手に脅威を与えていました。

素晴らしかったんじゃないかと思います。その点で言えば、デイビッドが抜けてルーカスとか、ルーカスが抜けて(渡)大生とかで決定機的なシーンを前半で3本作れていたので、あれを決めていれば、後半はもっともっと優位な状況で試合を運べていたと思います。あとは決めるだけだったと思います。

Q 後半、相手の隙を見逃さず、今回はルーカス選手が決め切りました。

決めなきゃいけない場面でしたし、彼の実力であれば普通に決めなきゃいけないです。前半のシーンも落ち着いてトラップするのかダイレクトで打つのかという判断も含めて、この中断期間に攻撃の練習をしてきたので決め切って欲しかったですし、決め切る力は彼にはあると思います。

FW 99
ルーカス バルセロス

今日の雰囲気、非常に素晴らしかったです。たくさんのファン・サポーターが足を運んでくれたこと、また試合の内容も非常に良かったし、1-0では物足りなかったという部分はありますが、勝てたことがよかったです。

Q 得点後にサポーターと喜び合えたのはどんな心境でしたか?

鳥肌が立つくらい素晴らしかったです。いろいろな訳があっていつも大勢が来られてはいませんが、本当に我々との関係性は良いと思います。

Q 今日のゴールパフォーマンスは、いつものダンスではなく阿波おどりでした。

そうですね。今週取材があった時に、「ゴールを決めたら阿波おどりを踊ってくれませんか」っていうリクエストがあったので踊りました。

Q 実際にピッチの上で踊った感想は?

できる限りのことはやりましたよ。上手かったかどうかはわからないですけど。

Q リーグ後半戦に向けてのコメントをお願いします。

やることは変わりません。監督が「今日の試合は終わった。次に向けての準備を始めよう」と言っている通りです。次も勝てるように準備していきます。

FW 27
ローレンス デイビッド

Q まずは今日先発出場するにあたり、求められたプレーを教えてください。

相手の裏を取ることと、そしてボールを持ったら相手を抜き去ること、そういうことを言われていました。試合前にも同じことを言われて、自分はできるだけベストを尽くし、その期待に応えるプレーをしようと思っていました。

Q 大勢のサポーターの前でインパクトを残したと思いますが、ローレンスは自分のプレーをどう評価しているのですか?

ストライカーですから、本当は点を取りたかったです。もちろんファンの目の前である程度のインパクトを残せましたが、FWとしては点を取りたかったですね。チームとしては勝ったことが良かったと思いますが、個人としては次はもうちょっと頑張りたいと思っています。

Q リーグ後半戦は厳しい試合が続きます。ご自身の活躍を含めて意気込みをお聞かせください。

自分たちのやっていること、それはコーチ陣を含めて自信を持ってやっています。これから益々厳しい戦いになると思いますが、自分たちはJ1に復帰するため一生懸命頑張っていきたいと思います。ベストを尽くしますので、スタジアムに足を運んでいただいて、応援してもらえると嬉しいです。

MF 40
永木 亮太

Q 久しぶりのスタメンで臨んだ試合でしたがダービーでした。どんなお気持ちで望まれましたか?

そうですね、本当に個人的にもやってやるぞという気持ちが強かったですし、今日はお客さんがたくさん入ることも知っていましたし、ダービーというところで本当に勝ちたいなという気持ちで入りました。

Q 監督からはどんなことを求められてピッチに入ったんですか?

具体的なことは言われていませんが、自分に求められていることは、日頃からコミュニケーションが取れていますし、そこは分かっているので、自分の良さをしっかり出そうという気持ちで入りました。

Q 今日は攻守に渡り永木選手らしいプレーが出たと思います。自己評価をお願いします。

そうですね、まずは守備から入ろうという中でボールも奪えていましたし、僕と鹿沼のところで真ん中の隙を二人で作らないようにっていうのは話していたので、そこは前半できていたと思います。また攻撃に関して言うと、後半少し相手が間延びした時に自分がチャンスを作れていたんですけど、最後の精度というところには課題を持っていますが、久しぶりにしては良かったんじゃないかなと思います。

Q 鹿沼選手とそのコンビいかがでしたか?

お互いの特徴は分かっていますし、なかなか試合で一緒にプレーする機会はありませんでしたが、日頃からコミュニケーションを取り、練習でずっと一緒にやっているのでその辺は本当にスムーズにやれました。

Q 中断期間では攻撃の部分にフォーカスしたとお聞きしました。

前半からチャンスをたくさん作れていたのですが、やっぱり最後の精度っていうところがまだまだというのはあります。自分にもシュートチャンスがありましたけど、それも含めてもっともっと突き詰めていかないとと思います。これから上位の相手とも戦いますし、そういったところが本当に上に行けるか、それともここからまた下がってしまうかという分かれ目になります。前の選手たちは本当にそういったチャンスをしっかりゴールしないといけないなと改めて思いました。

Q 先ほどもお話しされていましたが、今日は13,000人越えのファンが詰めかける中でのプレーでしたね。

若い選手はあまりこういった人数の中でまだやれていないと思うので、本当にこのような雰囲気だったり、人数が入ってくれることはすごくありがたいですし、自分たちもそれに応えられるように頑張りたいです。
できれば毎試合こういった環境だったり、人数だったりというところをサポーターの皆さんにはお願いしたいところです。それには自分たちも結果で応えるので、今日だけじゃなく、毎回ホームではこういった雰囲気を作ってもらえると嬉しいです。

Q 最後に四国ダービーで勝利した喜びを聞かせてください。

本当にダービーってなかなかできないですし、自分も徳島に来て初めてダービーを経験しているので、そういった雰囲気の中で今シーズンはダブルができたということはすごく嬉しいです。そして、今日に関しては自分がスタメンで出て勝てたということもあり、すごく嬉しいです。

徳島ヴォルティス公認ファンサイト
「ヴォルティススタジアム」では、
試合後のコメントや試合レポートなども掲載しております。

ヴォルティススタジアム