徳島ヴォルティス

REPORT

COMMENT

監督
増田 功作

まずは、平日にもかかわらずファン・サポーターのみなさんがスタジアムへ来ていただき選手たちを後押ししてくれたことは、選手たちにとって大きなパワーになったと思います。
今日は仙台が前半からアグレッシブに来るというのがわかっていたので、それに負けないようなプレーをすることが最初にありました。選手たちは入りからハードワークをしてくれたと思います。
普段は出場機会に恵まれていない選手たちでしたので、フィーリングがなかなか合わない部分もありましたが、前半が終わってロッカーではみんなが喋り前向きなコーチングがおこなわれていて、僕が言わなくても選手たちの間でやってくれていると凄く感じました。

戦術的な要素に関しては、サイドでの優位性が前半20分過ぎまで出せませんでしたが、青木選手を内側に絞らせ相手のSHが出てくることを利用して、WBの高田選手と中野選手が上手くスペースを使えるようになってからは前線にボールが入るようになったと思います。ただ、最後の崩しの部分についてはもう少しトレーニングで詰めていかなければいけないと思いましたけど、後半はメンバー交代を含めてペナルティーエリアにもボールが多く入っていたので、そこはトレーニング通りでした。最後は持っている男、渡大生が劇的に決めてくれて、来てくれた方に勇気を与えられたし、チームとしても次のリーグ戦に向けて良い雰囲気になったのではないかと思います。

Q 守備ではどのような狙いがありましたか?

思った以上に仙台のSBがうちのWB、もしくはボランチを引き出したかったのか後ろ目に構えていました。そこに対してプレッシングが行き辛かったのはあります。後半は修正してそこへのアプローチはできたと思います。

Q 仙台の守備ライン4人の中に左利きが3人いました。ハーフタイムに制限の掛け方等の指示を出しましたか?

そうですね。特に内田選手は中央でフリーにすると対角のボールや縦へのボール等、前半は彼からの配球でうちの最終ラインが苦しめられていました。そこへの制限は選手たち同士で話していましたし、その姿を見て僕自身も凄く成長しているなと感じました。もちろんチームとして統一して後半に入れたので、非常に良かったと思います。

Q 渡選手の劇的なゴール、監督の目にはどのように映りましたか?

彼はトレーニングの時からチームのために、そして自分が成長するために努力をしています。シュート練習や守備のオーガナイズのトレーニングのどれにも手を抜かない選手です。僕自身も彼のそういうところを評価して副キャプテンにしました。今季に関しては、山形戦もそうですが、彼が取るということは、そういう普段からの積み重ねが今日のゴールにつながっているのだと思っています。

Q 3回戦の相手はヴィッセル神戸と決まりました。良いチャレンジができる相手ですが、どのような姿勢で臨みますか?

リーグチャンピオンになっているチームなので胸を借りるつもりで挑みますが、自分たちもファイティングポーズは取りながらしっかりと結果を出せるように準備をしたいと思います。

FW 16
渡 大生

Q 劇的なゴールでした。今率直にどんな気持ちですか?

90分で決着をつけることができて良かったと思っています。

Q 攻撃を活性化するためにどのようなことを考えてピッチへ入りましたか?

得点が動いていなかったし、僕を含めたFW陣で結果を出したいと思っていました。

Q 遠目からの、そして相手DFが周りに多くいた難しいシュートだったと思います。振り返っていかがですか?

アウトサイドのタッチが少し長くなったのですが、相手DFが疲れのせいで出足が遅く感じました。コースがあったので思い切り振ったのですが、入って良かったです。
僕じゃなくてもFWが得点することでチームには勢いが付くので、もっともっとFW陣でチームを引っ張れるようにしたいです。

Q 今日の試合をリーグ戦にどう生かしていきますか?

まだまだ順位は低いので、勝ち続けなければいけません。良いチームメイトがいるので、全員で切磋琢磨しながら進みたいです。

MF 17
髙田 颯也

Q 今日の試合をどんな気持ちで臨みましたか?

久しぶりのスタメンでの出場だったので、個人としてはアピールすることはもちろん、チームのために勝ちたいと思って臨みました。

Q プレスバックでボールを奪う場面もあり、守備面で意識したことは何ですか?

前日に増田監督からマンツーマンでトータルで30分くらい話がありました。個別にミーティングをしたわけではないですが、ケア中だったり、筋トレしている途中に守備のことを言ってもらいました。それが”やってやるぞ”という風になりましたし、何回か自分のところでやられることがありましたが、結構大きくやられることはなかったと思います。増田監督には感謝しています。

Q 持ち味のドリブルで突破するシーンもありましたね。

そこはいつも通り自分の持ち味で、最低限のことだと思っています。ドリブル突破した後に、パスが味方と合わなかったりすることもあったので、連携をしっかりできるようにしたいですし、フリーな選手がいたのでそこを使ってしまう場面もありましたが、自分でもっといってもいいかなと思います。

Q 週末にはリーグ戦を控えますが、今日の勢いを持ち込みたいですね。

絶対に勝って上位争いにいけるように頑張りたいと思います。

DF 26
青木 駿人

Q 相手の決定的場面で上手く守れましたね。

その前の奪われ方が悪かったのですが、最後で投げ出した体に当たって良かったです。後半の入りだったので、あそこで防げたのは、個人的には乗っていけるプレーになりました。

Q 前からプレスに来た仙台の守備に対して、どのような攻撃の構築を考えていましたか?

相手は3枚をぶつけてきました。うちのWBが引くと相手のSBはそこへ出られず、自分が相手SHのプレスを受けたら、同サイドだとWBの中野選手が空くので、うちのCB3枚はあまり広がり過ぎず、ペナルティーエリアの幅でボールを回しながら相手を来させてWBで時間を作ろうとしました。その狙いは上手くいったと思います。

Q 攻守ともにある程度狙った通りに試合を運べたのですね?

フレッシュな選手が多かったので、相手の背後に抜けてくれました。ポイントを作ってから、先日の横浜FC戦はそこからテンポが上がらずゴール前へ行けませんでしたが、今日はそこでもスピード感を持って良いプレーができたと思います。

Q チームとしても個人としても、この勢いや結果をリーグ戦に繋げたいですね。

はい、普段出場機会の少ないメンバーで戦った中で、このような結果を得る良いゲームができました。これでチーム内の競争も激しくなりますし、良いゲームだったと思います。

Q 連戦となりますが、体力的には問題ないですか?

はい、まだ若いので大丈夫です。多少の疲れはありますが、試合に出られることが今はとても楽しいのでもっと試合に出たいです。

Q 天皇杯3回戦はヴィッセル神戸との対戦ですが、どのように戦いたいですか?

昨シーズンのリーグ王者で、日本を代表するタレントが揃うチームに対して、チームとしても個人としてもどれだけできるのかが楽しみです。また、そういう相手にアピールすることで、自分がもっと上のステージへ上がっていけるチャンスだと思っています。

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